『情報技術進化の複利計算』 | ITフリーランスエンジニアの案件・求人はPE-BANK

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Bコラム〜ビジネスマン(技術者)への応援メッセージ〜

『情報技術進化の複利計算』

はじめに

情報技術の範囲には、ハード、ソフトにネットワーク(NW)を含めて話を進めます。
ムーアの法則を持ち出すまでもなく、情報技術の進化は目を見張るばかりです。
そして進化の度合いは、福利計算的に進展しています。
毎年の福利計算の利率を10%、50%(1.5倍)、100%(2倍)で比較し、10年後、20年後、30年後を検証すると、驚く結果に目を丸くします。
因みに元金100万円として、金利10%の30年後は「1745万円」ですが、50%では桁違いの「1917億円以上」です。100%では「1073兆円以上!!!」です。
福利計算の凄さは、膨張する進度が加速することです。

情報社会の中で

情報化社会と言われて30数年になりますが、その間の情報技術の進化は驚異的です。
しかし現時点で冷静に考えると、寧ろ、これからの進化こそが本番・・・と思えます。
福利計算的な進化が、今、始まっている気がします・・・と云うか、継続しています。
しかも進化は歯止めされる気配は全くなく、現実社会の中で、情報技術を応用した様々な
社会システムやサービスが実現していますし、実験されています。
自動車だけに焦点を当てて見ると、最近の車は、衝突防止など安全性は高まっています。
数年の内に自動走行する車も実現するに違いありません。
GPSによる位置情報と車に搭載した各種センサーが働き、目的地までのルートを確立し、
NWと情報交換をしながら、安全に走行することが可能になりつつあります。
当然、車に搭載されたセンサー他の情報機器は、スパコン並みのハード性能です。
まさに情報社会の中で、我々は仕事をしていて、生活を営んでいます。

情報技術の相互関係

今、誰もが手にするスマホは、20年前のスパコン以上の性能を持つと云われています。
CPUの処理速度だけでなく機器内のデータ転送速度も速いし大容量のメモリーも極小で、
更に、NW機能も多彩でテキストや音声、画像も容易に対応出来ます。
又、表示画面もタップ、スクロールなど豊富な機能を持っています。
1つ1つの技術は独立しながらも、相互に影響を与え合い、相乗効果を上げています。
スマホだけではなく、あらゆる情報機器において、処理速度が速くなれば多重処理も容易に出来るソフトを開発し、メモリーの大容量化によりデータのみならず、多くのソフトを
内蔵することも可能にしました。 そして情報機器の多様な処理対応を生み出しています。
ネットワークに接続すると、その多様性は飛躍的に進展します。
要するに、情報技術はハードとソフトの相互連携で進化し、NWにつながることにより、
機能は拡大しています。 拡大のスピードは、福利計算的になっています。
情報技術は、相互に関係をしながら福利計算的に進化を続けているのです。

国際社会の相互関係

情報技術分野に目を向けて、国際社会では、どの様な進展をして来たか?
それらを回顧すると、世界は1つになっていることを強く感じます。
情報技術に国境はありません。経済社会の中の情報技術分野ですが、NWの進化もあって
どこかの国(企業、人達)が生み出した技術は、殆ど時間差がなく他の国(企業ほか)に
伝播しています。ましてやNWも進化しているから相互関係は強まる一方です。
それぞれの国の法制度などで、情報技術を利用したサービスが浸透するに多少の差はあるものの、国際社会の相互関係は、影響を与えたり、与えられたりで進展しています。
残念ながら今の日本は、情報技術を活用したビジネス関連では与えられる一方ですが。
今後においても、国際社会での情報技術進化は相互に関係を強めることに違いありません。

情報技術進化の影響を考える

情報技術の進化は福利計算的になっていることを、マクロな視点で記述しました。
問題は、その様な時代に生きている自分たちの仕事や生活が、どの様に変化するのか?
今日の仕事が来月から劇的に変化する・・・ことはないでしょう。
或いは、来年になるとロボットに仕事が取られる・・・ことも考えられません。
しかし、今、30代や40代、50代の人の仕事は、長期的な視点で考えると何らかの変化は避けられない気がします。どの様に変わるかは、定かではありませんが変化するの意識を持って、今日の仕事、来月の仕事をこなす必要があります。
換言するならば、眼の前の仕事は懸命にすることは当然ですが、少し先にも注意を払い、
情報技術の進化がもたらす影響について、考えを絶やさないことです。
恐らく想像以上のスピードで、福利計算的な進化で、仕事や生活に情報技術の進化は影響をもたらします。
今を健康に真摯に過ごしながら、先行きの変化にも対応出来る様、常に情報技術がもたらす影響について留意し、よりよい仕事や生活をしたいものです。

斉藤 礼三郎

斉藤 礼三郎

コンピュータやネットワークに関わり半世紀近く。T自動車の情報部門にて、約20年間、DBやNWの企画・設計を担当した。その後、独立し名古屋にてシステム会社を20年ほど経営する。
現在は「PEーBANKのシニアアドバイザー」の立場で活動中。

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