PE-BANK

プロエンジニアフォーラム2016

6/18(土)コクヨホールにて、プロエンジニアフォーラム2016が開催されました。たくさんの方々にご来場いただき、誠にありがとうございました。 当日の様子をレポートします。
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プロエンジニアフォーラムとは?

2014年にスタートした「プロエンジニアフォーラム」は、PE-BANKに所属する約3,000名のプロエンジニアの皆様に、毎年様々なテーマに沿って「学び」「気づき」をご提供するイベントです。

各業界で活躍する著名人をお招きするだけでなく、全国のプロエンジニアの皆様にもスピーカーとして登壇いただいており、ゲストや仲間のプロエンジニアの発表から何かを得ようと、全国から多くのプロエンジニアの方に参加していただいております。

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プロエンジニアフォーラム2016概要

プロエンジニアフォーラム2016のテーマは「プロ意識」です。
今年は、本テーマに沿って、全国で活躍する約3,000名のフリーランスエンジニアのなかから、社内審査を通過して選ばれた5名が、プロとして実践している取り組みをプレゼン。
また、PE-BANKプロエンジニアを経験ののちに起業、経営者として活躍する株式会社トリプルアイズ代表取締役 福原智氏、そして特別講演に柔道家 古賀稔彦氏をお招きし、それぞれの「プロ意識」についてお話しいただきました。

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当日の講演内容の概要をご紹介します。

特別講演

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「人生の教科書」

柔道家
古賀 稔彦氏

ー プロフィール ー

中学に進学と同時に上京、東京・世田谷の「講道学舎」に入門し、弦巻中学、世田谷学園高時代に数々の全国大会を個人・団体戦で制覇。
日本体育大学進学後“平成の三四郎”の異名をとり、87~92年全日本選抜体重別選手権をはじめ、89年・91年の世界選手権を連覇。
92年のバルセロナ五輪では、大会直前の大ケガを背負いながらも金メダルを獲得、 両手を広げ雄たけびを上げ、日本中の感動を呼んだ。
その後、96年アトランタ五輪では銀メダルを獲得。00年4月に現役引退

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  天才とは、天に与えられた才能であり、私は皆さま一人ひとりが、色々な才能を隠し持つ天才だと思っています。その才能は、挑戦することで初めて引き出すことができるのです。小柄でありながら、約16年間世界チャンピオンであり続けた谷亮子選手のように、才能を活かして夢を実現できる人の性格と考え方には、共通点があります。
  まず、自分の欲を引き出せること。人の倍の欲を持ち、人の倍の努力ができる人は、夢をかなえるチャンスも倍に増えるのです。
  次に、自分の欠点を素直に認められること。欠点を一つ認め克服すれば、長所が一つ増えます。この繰り返しで壁を乗り越え、大きな夢に向かっていくことができるのです。

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  さらに、問題解決能力を高めるためには、「自問自答ノート」を作ることをお勧めします。迷いが生じたときに、心の中の「弱い自分」から「強い自分」に問いかけ、考えた答えをノートに書き、実行していくのです。私の教え子であり、オリンピックで2度金メダルを獲得した谷本歩実選手も、常に自問自答ノートをつけ、今では人生の教科書にもなっています。また、スポーツでは禁句と言われる「たら・れば」という言葉ですが、私は、「たら・れば」と思った後が大事だと思っています。未来の教訓にできる人は成長し、いつまでも後悔して愚痴と言い訳しか出てこない人は成長できないでしょう。
  最後に、柔道の教えに「精力善用自他共栄」という言葉があります。自身の力を善いことに使って前進しましょうという意味です。一生役立つ言葉だと思いますので、ぜひ覚えておいてください。

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プロエンジニア プレンゼンテーション

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「3つのことを捨てること
~永くプロエンジニアとして活躍するため~」  

中部支店所属プロエンジニア 吉田 成一氏

大学卒業後、15年間システムインテグレータで基幹システム(SAP)設計・開発を中心に、プログラマ・システムエンジニア・プロジェクトマネージャと着実に経験を積んできました。
基幹システム構築経験が多いことから業務に強いエンジニアと自負しております。
その後、IT コーディネータの資格を取得し、IT と経営のつなぎ役として中小企業を中心に“小さな IT 投資で きな事業成果を!!”提供していくという理念のもと昨年4月に独立を果たしました。
現在は、タレントマネジメント系のパッケージシステムの導入のご支援をしつつ、法人化をすべく日々奮闘中です。

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  今まで、人よりも優れていることこそがプロフェッショナルだと思っていましたが、今回、定義を自分なりに再考し、プロとは、その職業で生計を立てている人だということを再認識しました。
  末永くプロエンジニアとして活躍するためには、3つのことを捨てることが大切だと考えています。捨てることの一つ目は、「誰もできないことをすること」。当たり前のことを当たり前にすることが大事なのです。二つ目は、「慣れ」。仕事に対する慣れ、プロジェクトに対する慣れ、お客様に対する慣れを捨てて下さい。慣れると仕事が雑になり、品質と信頼も低下するからです。三つ目は「プライド」。情報技術という進歩が速いものを扱う以上、常に学び得ることができるマインドが必要だからです。
  私が常に意識していることは、「時間は量的には平等、質的には不平等」。末永くプロとして活躍するためにも、時間を意識した行動を心がけていきましょう。

プロエンジニア プレンゼンテーション

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面談が楽しくなる!?プロ意識高い系スキルシート作成術

関西支店所属プロエンジニア 藤井 聰勇氏

1981年横浜生まれ、元ヒキコモリ系Webプログラマー。
最先端を追うのが好きな性分から、小学校1年生より登校拒否を開始。
時代の流れを察知し、小学4年生時にヒキコモリへと変化を遂げる。
19歳の時にヒキコモリに見切りを付け、ニートへと転職。
その後は順調に家事手伝い、アルバイター、スタートアップ役員、正社員、個人事業主とキャリアを積む。

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  高い技術力があっても不採用になる人は、スキルシート作成と面談が苦手な傾向があります。技術者面談用のスキルシートは、現場にとっては候補者を絞り込むためのツールであり、技術者にとっては自己紹介のツールです。スキルシートからは、スキルの有無と人柄を判断されます。
  経験した案件の目的・成果・学んだこと等、できるだけ詳細を記入することによって、プロ意識高い系のスキルシートとなります。スキルシートが単なる自己紹介のツールから、面談の際のコミュニケーションツールに生まれ変わるのです。
  また、自分の強みと弱み、他者からの評価を自己分析し、ギャップが生じた場合は、資格を取る、スキルを磨くなど、ギャップを埋める工夫をすれば良いでしょう。キャッチーな文章を挟み込み、要点のみを書くことで、面談の話題作りとなり、相手に質問させることもできます。面談突破には、余裕をもって会話を楽しむことも大事です。

プロエンジニア プレンゼンテーション

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プロとして生きていくために

東京本社所属プロエンジニア 新居 義男氏

専門学校卒業後、オートバイのアフターパーツを設計、販売する会社に就職。
モトクロス(オートバイのレース)にハマりプロを目指す。25歳のときに、レースで怪我をしてもできる仕事という観点から今の仕事に。小さな会社に契約社員として、ITの仕事をもらう。初めの3年はメインフレーム系で仕事をするも、メインフレームの先行きに疑問を感じ、強引にOPEN系に転向。VB、C#、JAVAなどもらえる仕事は全て受けるかたちで、アプリ系、WEB系など、多方面の仕事を経験。各言語は本から学ぶ。2005年からPE-BANK(旧:首都圏コンピュータ技術者)に契約、主に銀行系の仕事に従事。

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  私はプログラミングのエンジニアとして60歳すぎまでやっていきたいと思っています。そのために、「長く仕事を続けていくにはどうすればいいか」を考え、出てきた答えのひとつが「匠になること」でした。匠になるには、3つの要素が必要だと思っています。まず、業界における実績があること。「どれぐらいの規模・数のシステムを構築してきたか」ということですね。二つ目が、専門分野内外についての知識。数十年もの間システム構築をしていると、業界のトレンドも変わってきますが、移り変わりを経験していることは財産なのではないでしょうか。三つ目は会話のスキルです。雑談がうまいとか、話がおもしろいということではなく、「エンジニアとして、専門家ではない人にも、伝えるべきことがうまく伝えられるかどうか」ということですね。
  コツコツと確実に知識を広げ、理解を深めていけば、いつか小さな匠になれるのではないかと思っています。

プロエンジニア プレンゼンテーション

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行動力とハングリー精神

東京本社所属プロエンジニア 松木 玲也氏

大卒後、就職せずにフリーのエンジニアになる。
現在フリーになって3年目、25歳。
iOSとAndroid両方の開発を経験して現在へ。

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  プロとして仕事をする上で第一に重視していることは、行動力です。卒業後に内定していた会社が倒産したので、飛び込み営業をしながらスクールに通い、最終的に未経験のプログラミングの仕事を獲得。プロジェクトマネージャーの代理も務めました。職場の朝会では一発芸を披露し続け、周囲の人間関係に溶け込むことができました。次に重視しているのは、ハングリー精神。理想と目標を高く持ち、チャレンジし続けたいですね。他人の評価を気にせず、常に自分のベストを尽くしていると、良い仕事ができると思っています。
  そして今、大切にしているのは、仕事が忙しくても遊ぶこと。プロジェクトメンバーとのコミュニケーションのために、毎日違う人とランチをしたり、仕事後に遊びに行ったりしています。プロジェクトを回すのに一番大切なのは、技術よりもしっかりした人間関係であり、楽しく遊んだ方が、仕事の効率も上がると実感しています。

プロエンジニア プレンゼンテーション

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プロジェクトマネージャのプロ意識について
~プロジェクトを成功させる為に何を考えなければならないか~

東京本社所属プロエンジニア 大野 芳敬氏

メーカ系システムインテグレータ社員として約4年、証券系システムインテグレータ社員として24年間、多くのプロジェクトに主担当として携わりました。
システム分析やプロジェクト管理など幅広く担当し、プロジェクトの成功に導いてきました。
現在も個人事業主として、プロジェクトの成功に貢献しています。

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  プロジェクト管理とは、品質・予算・納期の3点を管理することですが、これらすべてを達成した「成功率」は、わずか31.1.%にすぎないというデータがあります。PMBOK(プロジェクトマネジメント知識体系)を理解し、QFD(品質機能展開)手法を参考にするなどし、前述の3点に注意を払いながらプロジェクト管理を行っていただきたいと思います。具体的には、品質に関して、明確な要求定義を定める、目標以上の品質を達成して顧客満足度を高める。予算に関してはゴールを明確にする、早期にリスク対応を行う、データベースは正しく設計する。納期については、人間の行動特性を考慮に入れる、状況変化を前提に管理するなどが挙げられます。
  プロエンジニアとは、基礎力を土台に、専門分野を極め、専門分野から職種を広げたエンジニアだといえます。情報技術の変化は著しいですが、ニーズを見極め、チャレンジしていくことが求められます。

基調講演

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プロエンジニアから社長へ
~プロとして、みんなが知りたいエピソード~

株式会社トリプルアイズ 代表取締役 福原 智氏

大学卒業後、エンジニアとして大手通信会社のプロジェクトを支え、7年間PE-BANKプロエンジニアとして活躍、その後現在のトリプルアイズの技術担当の役員として、立ち上げに参画。
現在は代表取締役として、毎年160%の成長102名の社員と一緒に今期は8億超、来期は10億を越す売上高を見込んで、御茶ノ水のベンチャー企業の社長として現在は、人工知能の研究開発、プロジェクトを牽引中。

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  プロエンジニアのOBとして、いくつかお伝えさせていただきます。
  一つ目は、プロエンジニアは法律に詳しくなる必要はない、ということです。法律は法律のプロに任せて、プロエンジニアは、世界を視野に戦うために、技術と知識の向上に時間を使っていただきたいと思います。
  二つ目は、どんな仕事でも、100%目の前の仕事に取り組んで欲しい、ということです。最初から大きな仕事を任されるわけもありませんが、愚痴らず前向きに取り組んでいると、必ず神様か、誰かが見てくれていて、評価されるときがきます。
  三つ目は、プロとして仲間を作って欲しいということです。基本的に技術者は孤独なのですが、ネット上の交流のみでなく、技術者勉強会に参加する、いきつけの店をつくるなど、裏も表も話せる仲間と場所を作っていただきたいと思います。最後に、PE-BANK時代にお世話になった方々、本日お招きいただいたことに感謝申し上げます。

来場者・レポート者の感想

Aさん

同じプロエンジニアのプレゼンテーションについて、納得できる話題、できない話題とありましたが、同じ目線で考える事ができる機会となり、大変興味深いセッションでした。
今後も、同じようにプロエンジニアの方のプレゼンテーションを続けてください。

Bさん

5名のプレゼン、それぞれ本当に個性的で聞いていて楽しかったです。
もちろん年齢も経歴もそれぞれ異なるので、アプローチの違いもあったりするのですが、ゴールは一緒なんだなと思ったりしました。素晴らしい講演ありがとうございました。

Cさん

他のエンジニアの方の仕事への取り組み方を知ることができ、考えさせられる良い機会になりました。
懇親会でも、たくさんのプロエンジニアの方と知り合うことができて、とても充実した時間でした。
次回は、もっと他の支店のプロエンジニアさんとお話ししたいですね。

Dさん

古賀稔彦さんは話も面白く、自分に置き換えて考えさせられる事柄も多く、大変よかったと思います。
「精力善用自他共栄」 この気持ちで周りに役立つエンジニアになれるように挑戦したいと思います。