フリーランスの安定した仕事の取り方・探し方とは?継続させるコツも解説

フリーランスになりたいという希望を持っていても、どうやって仕事を獲得すればいいのかわからないという人は少なくありません。実際にフリーランスとして一歩を踏み出したとしても、安定した案件の確保は継続的な課題となります。
また、ある程度経験を積んだフリーランスでも、継続的に仕事を獲得し続けることは簡単ではありません。仕事の取り方を理解し、適切な方法を実践することが、安定した収入を得るためのカギとなります。
本記事では、フリーランスの仕事の取り方について具体的な方法やコツを紹介し、仕事が取れない場合の理由についても考察します。
フリーランスとして仕事を取るための5つの方法
フリーランスが安定して仕事を獲得するにはどのような方法があるのでしょうか。まずは、仕事を取るための代表的な方法を5つ紹介します。
1. 人脈を活用する
人脈の活用は、フリーランスにとって最も一般的な仕事獲得方法のひとつです。信頼できる人からの紹介は、クライアントとの関係構築にも役立ちます。
例えば、以前勤務していた会社から仕事を請け負うことができれば、新規クライアントを開拓する手間を省けます。仕事内容もこれまで携わっていたものと同じであれば、経験をストレートに活かすことが可能です。知人からの紹介も、仕事獲得の近道となるでしょう。
あるいは、以前の取引先から仕事を得る方法も考えられます。ただ、この場合は前の会社の就業規則や契約内容によって、競業避止義務や不正競争防止法に違反するおそれがあるので要注意です。
2. 自己プロモーションする
自分のスキルや実績をわかりやすく示し、アピールするための場を作っておくことも重要です。
オンラインのツールとしては、ポートフォリオやプロフィールページ、オンライン履歴書、スキルマップなどがあります。これらを簡単に作成してWebページとして提供できるサービスもあるので積極的に利用しましょう。
SNSやブログに専門分野に関する話題や自身の活動について記し、情報発信するのも効果的です。ポートフォリオとしての機能を持たせつつ、同業者や潜在的なクライアントとつながる機会を増やすことができます。
また、営業活動時にはポートフォリオやプロフィールを紙のパンフレットとして作成して用意しておくのも役に立ちます。
3. 直接営業をかける
企業に営業をかけるのは、フリーランスが仕事を得るための最もダイレクトな方法です。
自分のスキルや経験が活かせる企業をリストアップし、メールや電話でアプローチします。コンタクトの対象数を増やせば、仕事を得られる確率もそれだけ上がります。
リクルートページを調べると、企業によってはフリーランス向けの募集を行っていることもありますので、案内に従って正式な応募手続きを進めましょう。さらに、人材募集の広告をこまめにチェックしていると、フリーランスを求めている企業を見つけられることがあります。
4. クラウドソーシングを利用する
初心者でも始めやすい方法のひとつが、クラウドソーシングを利用することです。クラウドソーシングは、インターネット上で特定の業務を発注・受託できるサービスです。企業や個人が不特定多数の人に向けて案件を提示しているので、応募して仕事を得ることができます。多種多様な業種・職種の案件を選べる大手サイトや、ITエンジニア向けなど特定分野に特化したサイトも存在します。
単価は安いことが多いものの、実績の少ないフリーランスにとっては利用価値が高く、小規模な案件から始めて徐々に実績を積み上げることが可能です。
5. フリーランス向けエージェントを利用する
フリーランス向けのエージェントを活用することで、営業活動に時間を割かずに仕事を獲得できます。フリーランス向けエージェントは、フリーランスに対して企業とのマッチングを図って案件獲得のサポートを行い、併せて契約・支払いに関する手続きなども代行するサービスです。こちらも、ITエンジニア向けなど専門的なエージェントが存在します。
エージェントを利用すれば、フリーランスは営業活動の負担を軽減して、本来の業務に集中することが可能です。エージェントの専門知識や交渉力を活用することで、スキルや実績に合った好条件の案件を獲得するチャンスを得られます。すでにスキルを有しているフリーランスにとっては、クラウドソーシングよりも利用価値の高いサービスといえるでしょう。
なお、PE-BANK は、ITエンジニア向けのフリーランス専門エージェントで、エンジニアのスキルや経験に合った案件の紹介を行っています。案件のマッチングだけでなく、契約や報酬の透明性にもこだわっており、「共同受注契約」 を採用しているのが特徴です。契約内容や報酬を事前に明確に確認できるため、安心して案件に取り組めます。

フリーランスとして仕事が取れない理由
フリーランスとして活動を始めたものの、なかなか仕事が取れない…という悩みを抱える人は決して少なくありません。その主な理由を見ていきましょう。
仕事の探し方がわからない
「仕事の探し方」は、最初の大きなハードルです。仕事を見つける方法がわからないままでは、フリーランスという働き方自体が成立しません。まず、クラウドソーシングの利用、人脈の活用、直接営業、エージェントの登録など、仕事を得るための自分なりのチャネルを見つけること、できれば複数の方法・ルートを確保することが先決となります。
仕事を選びすぎる
案件を慎重に選ぶことは大切ですが、フリーランスになりたての頃から「高単価」「有名企業の案件」など条件にこだわりすぎると、なかなか仕事を獲得できません。フリーランスになったばかりの頃は、まず実績を作ることが大切です。実績が増えれば、より良い案件を獲得できるチャンスが広がるでしょう。
スキルや実績の不足
専門分野におけるスキルや実績も不可欠です。クライアントは、スキルや実績のあるフリーランスに仕事を依頼したいと考えます。実績が少ない場合は徐々に積み重ねるしかありませんが、スキルはクライアントのニーズに応えられるレベルを備えていないと案件をこなせません。不足している場合は、副業や個人プロジェクトに参加したり、自分で学習したりするなどして、補う必要があります。
ポートフォリオやプロフィールが不十分
スキルや実績があっても、それを適切にアピールできていなければ、クライアントの目に留まることはありません。クライアントに自分の能力や実績を効果的に伝えるには、わかりやすく魅力的なポートフォリオやプロフィールも必要です。特に、クラウドソーシングやエージェントを利用する場合、プロフィールの内容が案件獲得を左右することも多いため、しっかりと作り込む必要があります。
営業活動の不足
基本的に、フリーランスの仕事はみずから「見つける・獲得する」ものです。積極的な営業活動が求められますが、多くのフリーランスが苦手としています。一方で、営業に時間を割きすぎれば、本来の仕事に影響するという問題もあります。負担が少なく効率的な営業ができれば、それが最も理想的といえるでしょう。
仕事が取れないときの打開方法
では、フリーランスとして仕事が取れない状況に陥ったときは、どのような打開方法があるのでしょうか。案件獲得につなげるための有効な打開策を挙げていきます。
スキルアップする
スキルや実績が不足していると、クライアントからの信頼を得にくく、案件獲得のハードルが上がります。まず現時点での自身のスキルを棚卸しし、何がアピールできて何が不足しているのかを可視化しましょう。その上で優先順位をつけて足りないスキルを補います。
市場のニーズに合致したスキルは何かを調査し、習得することも重要です。トレンドを先取りする感覚を持って新しいことを身につけ、差別化を図りましょう。職種によっては、関連する資格を取得することで、専門性や信頼性をアピールできます。
人脈や過去の案件を活用する
人脈を活用することで、思わぬ案件のチャンスが生まれることがあります。業界イベントやセミナー、異業種交流会などに参加して同業者とつながり、積極的に交流するのも効果的です。普段から情報交換などを通じてコミュニケーションしていれば、案件の紹介を受ける機会も増えます。
一度仕事を受けたクライアントとも定期的に連絡を取り、つながりを持続させておくことも重要です。過去の関係を活かして新たな仕事獲得につなげていくのは、安定して案件を獲得するための有効な手段です。信頼関係が築かれているクライアントであれば、新しい案件の相談を受けたり、別の企業を紹介してもらえたりする可能性もあります。
また、納品後のフォローを丁寧に行うことで、リピート依頼につながることも少なくありません。定期的に近況を報告したり、相手の業務に役立つ情報を共有したりすることで、関係を維持しながら新たなチャンスを生み出せるでしょう。
営業力を身につける
コミュニケーション力、ヒアリング力、提案力、プレゼンテーション力といった営業スキルを伸ばすことも効果的です。待っているだけでは、仕事は増えません。営業力を向上させれば、クライアントのニーズを的確に把握し、適切な提案ができるようになります。専門性に加えて営業力にも長けたフリーランスは希少なので、大きなプラス要素となります。
エージェントを活用する
営業が苦手な人や、安定した案件を獲得したい人は、フリーランスエージェントを上手に活用する方法もおすすめです。エージェントを利用すれば、自分で営業活動を行わなくても、条件に合った案件を得られる可能性が高くなります。
信頼できるエージェントは広範なネットワークを持ち、さまざまな企業の案件を網羅しているため、自分のスキルセットや得意分野にマッチした案件を効率的に探すことができます。また、エージェントによっては、交渉や契約もエージェントに委ねることが可能です。
取った仕事を継続させるコツ
フリーランスとして成功するには、単発の案件を受けるだけではなく、仕事を受注し続けることも大きな課題となります。以下で、仕事を継続させるための3つのコツを紹介します。
信頼関係の構築
まず求められるのが、クライアントとの信頼関係の構築です。クライアントのニーズに対して的確に応えることはもちろん、状況に応じてフリーランス側から提案することも必要です。仕事の目的や意図を理解し、最適な提案をすることで「この人にまた頼みたい」と思ってもらえるようになります。
また、進捗状況の報告や質問への迅速な対応など、丁寧なやり取りを意識することで信頼が深まります。
納期厳守と品質管理
フリーランスにとって、納期の遵守と高品質な成果物の管理は、クライアントからの評価を左右する重要な要素です。期待を上回る成果物を提出できれば、次回の仕事につながるかもしれません。万一、事情により納期に遅れそうな場合は、必ず早めに連絡を入れて対応策を提案しましょう。
クライアントからのフィードバックの活用
クライアントからのフィードバックは、成果物やサービスの品質を向上させるための有用な情報です。たとえ耳の痛い指摘をされたとしても、フィードバックを真摯に受け止めて改善することで品質を上げられます。フィードバックを求めて対応する姿勢自体も、クライアントとの関係強化につながるでしょう。
フリーランスの仕事獲得における注意点
最後に、フリーランスが仕事を獲得する上で注意すべき点について説明します。以下のポイントを押さえておきましょう。
契約書の重要性
フリーランスが安心して仕事をするためには、契約書の取り交わしが欠かせません。契約書は、業務内容や報酬、納期などの条件を明確にし、トラブルを防ぐための重要な書類です。2024年11月1日に施行された「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律」(フリーランス・事業者間取引適正化等法)、通称フリーランス新法によって、その必要性はさらに高まっています。
口頭の約束やメールのやり取りだけで仕事を進めると、トラブルが発生した際に不利な立場になることがあります。自身の権利を理解し、適切な契約書の作成や確認に細心の注意を払いましょう。
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適切な報酬設定
仕事の対価が適正でなければ、長期的に安定した収入を得ることは難しくなります。報酬額は、自分の価値を正しく評価してもらうための指標となるため、適切に決めることが重要です。
見積もりを求められたときは、相場を調査し、業務の内容、難易度、必要なスキルに応じて報酬を決定しましょう。クライアントが案件ごとに報酬を設定している場合は、その金額に見合うスキルや実績が求められます。自身の価値を正しく伝えられるよう、適切な価格交渉を行うことも大切です。
営業や確定申告、請求事務の必要性
フリーランスは、案件の獲得だけでなく、事務作業も自分で行う必要があります。さらに、フリーランスは確定申告や請求書発行などの事務作業も自身で行う必要があります。これらの業務にかかる時間や労力も考慮に入れて、スケジュール管理をしっかり行いましょう。
フリーランスエンジニアならPE-BANKがおすすめ
フリーランスとして成功するには、いかにして仕事を獲得するか、それを継続するのかがカギとなります。人脈の活用や自己プロモーション、営業活動を通じて案件を得られたら、その次はクライアントとの信頼関係を構築していかなくてはなりません。こうした経験を積み重ねて、フリーランスとしてのキャリアを安定させることができます。
一方、現在では、仕事獲得のためにみずから営業活動を行わなくとも、エージェントを利用してフリーランスとして活躍する方法も用意されています。特にIT業界で働くエンジニアの場合は、さまざまな職種に向けた豊富な案件を選ぶことが可能です。
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