Go言語とは?特徴や将来性、勉強方法まで詳しく解説 | フリーランスの案件・求人はPE-BANK

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魅力的な特徴を多く持つGo言語。有名なWebサービスやアプリの開発などにも使われていることから、そのメリットや将来性が気になっている方もいるでしょう。また、Go言語は比較的歴史が浅いため、どのような言語かよく知らないという方も多いかもしれません。

この記事では、Go言語に関する基礎知識や特徴、メリット・デメリットなどをまとめています。Go言語のエンジニアを目指す方に向けて、将来性や習得方法も紹介しますので、参考にしてください。

point

Go言語とは

Go言語は、Googleによって開発されたプログラミング言語で、構文はC言語に近いとされています。

Go言語は、Webサービスやアプリの開発に採用されていることでも有名です。例えば、YouTubeやメルカリ、ぐるなびはGo言語を使って開発されています。

GO言語は未経験者にもおすすめ

Go言語は記述がシンプルなため、未経験であっても学びやすい言語の一つです。コードの書き方が厳密に決められていることも、習得のしやすさにつながっています。

シンプルで可読性が高く、プログラミング初学者でもアプリ開発がしやすいため、未経験者にもおすすめです。

Go言語で開発するメリット

Go言語の特徴を踏まえつつ、Go言語のメリット・デメリットを順に紹介していきます。まずは、Go言語のメリットを見ていきましょう。

高速での処理が可能

Go言語はコンパイラ言語であることから、処理速度が速いことがメリットです。

プログラミング言語には、実行時にコードを1行ずつ機械語に解釈しながら処理するインタプリタ言語と、事前にコード全体を機械語に変えられるコンパイラ言語があります。インタプリタ言語と違い、コンパイラ言語は都度の翻訳が不要な分、処理速度が高速です。

また、上記のような特徴から、インタプリタ言語に比べて実行時のメモリ消費量を抑えられるメリットもあります。

複雑なシステム開発に適している

Go言語はコードがシンプルなうえに、記述方法が厳密に決まっているため、プログラマごとの差異が出づらいこともメリットです。

これにより、複雑なシステムや大規模なチームでの開発においても、担当したエンジニアのくせが抑えられ、誰が書いたとしても似たようなコードに統一できます。コードが簡潔なことは、その後の保守・運用のしやすさにも影響します。

また、Go言語はオープンソースであるため、脆弱性やバグがあった場合に柔軟に対応しやすい点もメリットです。

安全性が配慮されている

メモリの安全性が考慮されている点も、Go言語のメリットの一つです。これには、ポインタ演算という、エラーの生まれやすい機能が備わっていないことが関係しています。

ポインタ演算とはC言語などに採用され、ポインタ(アドレスを示す変数)を用いて加減算をするものです。アドレスを扱うため、適切に扱わないとデータが壊れたりシステムが暴走したりする事態になりかねません。

ポインタ演算のないGo言語であれば、メモリの解放忘れが起こりづらく、安全性が高いといえます。

並行処理が可能

Go言語は、並行処理と並列処理をどちらも行なえます。

並行処理とは、複数の処理を一定の期間内で行なうことです。一方、並列処理では複数の処理を同時に行ないます。

Go言語は、並行処理と並列処理を使い分けてリソース効率を向上させ、コンピューターのパフォーマンスを引き出せます。

Go言語で開発するデメリット

Go言語で開発するデメリットについて解説します。

例外処理やコードの継承ができない

Go言語は、例外処理や継承ができません。

例外処理とは、プログラム実行中に予期せぬ事態が発生した際の対処方法を記したコードです。問題が発生した場合、プログラムは通常のフローから外れ、例外処理にジャンプします。

しかしGo言語では、例外発生時は呼び出し元に返して対処されることが前提となっているため、例外処理の設定が用意されていません。

また継承とは、既存のクラスの性質を別のクラスが受け継ぐことです。継承によって、開発の効率アップが見込めます。しかし、Go言語には継承がないため、コードを効率的に使い回せません。

Genericsが実装されて間もない

Go言語には、当初Genericsが実装されておらず、2022年3月のアップデートでようやく実装されました。

Genericsとは、同じコードでさまざまなデータ型を処理できるようにするための機能です。Genericsを用いることで、データ型ごとに関数を用意する必要がなくなり、実行時エラーが発生しにくくなります。

Go言語はGenericsが実装されてから日が浅いため、本番環境でGenericsが実装された事例があまりありません。参考になる情報が不足している点は、デメリットといえます。

三項演算子がない

三項演算子とは、条件式に対する真偽に応じて、2つのうちのどちらかを返す条件演算子を指します。三項演算子は、if文などの条件分岐を1行で記述できるのがメリットです。

その点、Go言語には三項演算子がないため、条件分岐の記述が長くなる傾向にあります。

Go言語を使って開発できるもの


Go言語で実現できることについて解説します。

スマートフォンのアプリ開発

Go言語には、「Go Cloud」「Go mobile」などのスマートフォンアプリの開発に役立つツールが標準装備されています。

これらのツールを使用すれば、エンジニアはより手軽にアプリ開発を行なえます。iOSとAndroidの両方に対応している点も魅力です。

IoTやドローンなどの開発

ドローンやロボットなどの開発では高度な組み込み技術を必要としますが、Go言語ではこういった開発で利用できる「Gobot」というフレームワークが提供されています。Gobotを活用すれば、簡単にさまざまな種類のロボットやIoTデバイスの制御が可能です。

Gobotには、ネットワークを介して、デバイス同士で通信する機能があります。これにより、他のデバイスへの命令や遠隔でのデバイス操作が可能です。

Webサーバー・Webサービスの開発

Go言語にもともと備わっているNet/httpパッケージを利用すると、ApacheをはじめとしたWebサーバーソフトを使用せずに、簡単にWebサーバーの構築が可能です。開発をGo言語のみで完結できるため、開発の効率化につながります。

Webサービスは、実装後に新機能を追加するケースも多いため、構造が簡潔なGo言語はWebサービス開発に向いているといえるでしょう。

APIサーバー開発

APIとは、ソフトウェア同士がやりとりする際に使用されるインターフェースのことです。一般的には、プログラムの一部機能を外部と共有し、その機能を外部で利用するための手段として使用されます。

効率性や安定性が求められるAPI開発には、先述した「並列処理が得意」「例外処理がない」などの特徴を持つGo言語が適しています。

Go言語を扱うエンジニアの年収と将来性

Go言語を扱うエンジニアの年収や、将来性を紹介します。

年収は経験により変動する

Go言語エンジニアの年収は経験によって変動しますが、300~1,500万円のレンジで動いています。

なお、フリーランスでは、月単価100万円以上の案件もあります。Go言語だけでなく、複数の言語の経験があると、年収はより上がりやすくなるといえるでしょう。

将来性は高いといえる

Go言語は、コンテナ技術やドローン、IoTなどの先端分野でも活用されるプログラミング言語です。特に、ドローンやIoTによる農業のIT化は目覚ましく、生産性の向上やコスト削減に貢献しています。この流れは今後も拡大していくでしょう。

農業の例に見られるように、今後は世の中のあらゆる場面でIT化が進むため、Goエンジニアの需要も高まると考えられます。さまざまな開発が可能なGo言語は、今後多くの開発現場で導入される見込みが高いためです。

また、今後は5Gの普及により、Go言語を導入する企業が増えると考えられています。高速通信が可能な5Gに対応できるよう、サーバー処理速度が求められるため、処理速度の速いGo言語の需要は今後も高まっていくでしょう。

Go言語の勉強方法3選


Go言語の勉強方法について解説します。

プログラミングスクールで学習する

Go言語の効率的な学習手段として、プログラミングスクールに通う方法が挙げられます。プログラミングスクールでは、現役エンジニアなど、実際にGo言語を使っている人が講師となって教えてくれます。

わからないことが出てきた際に質問がしやすいため、他の学習方法よりも早めに上達する可能性が高いでしょう。

書籍や学習サイトを活用する

書籍や学習サイトを活用するのも、Go言語の習得において有効な方法です。

学習サイトは無料のものもありますが、有料でも数千円程度の出費で済みます。プログラミングスクールに比べて安価に学習できるため、自分でコツコツ学習するタイプの方には適しているでしょう。

自分で実際にサイト開発を行なう

どのプログラミング言語習得についてもいえることですが、ただ学ぶだけでなく、実際に自分で手を動かしてみると、より実践的な技術が身に付きます。

Go言語の場合も、実際に自分でサイト開発などを行なってみると、プログラミングスキルを鍛えられるでしょう。開発環境で手を動かし、エラーと闘いながら少しずつ前進すれば、自身のスキルを実践に近い形で高めることが可能です。

また、サイト開発を行なうと自身のポートフォリオにもなり、転職・就職活動で実績や自己アピールとして使えます。

まとめ

Googleが開発したプログラミング言語であるGo言語は、シンプルで効率的なコーディングを実現し、高い並行処理能力や信頼性を持つことが特徴です。

WebアプリケーションやAPIサーバー、IoTやドローンといったさまざまな開発に適していて、大規模開発にも向いていることなどから、人気が高まっています。

今後も、クラウドをはじめとしたIT技術の発展にともない、Go言語の需要は増加するでしょう。このように将来性のある言語のため、Go言語のエンジニアになれば、幅広い分野で活躍できる可能性が高いといえます。

Go言語は、プログラミングスクールで集中的に学ぶだけでなく、書籍や学習サイトなどを用いた自己学習も可能なので、自分にあった勉強方法を選択しましょう。

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