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アプリケーションエンジニアは、近年ますます需要が高まっているIT職種のひとつです。必須の資格はありませんが、自分のレベルに合った資格を取得することで、未経験からの転職やキャリアアップに有利になるでしょう。

本記事では、アプリケーションエンジニアを目指す方におすすめの資格や、資格以外にも重要なスキル、将来性について解説します。

アプリケーションエンジニアとは?

アプリケーションエンジニアに役立つ資格とは?スキルや将来性も解説

アプリケーションエンジニアは、インターネット上やスマートフォン上で動作する多様なアプリケーションの設計、開発、テストなどを担当する職種です。主に「デスクトップアプリケーション」、「Webアプリケーション」、「スマートフォンアプリケーション」、「組み込み系アプリケーション」の4つの動作環境毎のアプリケーション開発に携わります。

アプリケーションエンジニアに必須の資格はありませんが、ネットワークやプログラミング、ハードウェア、データベースなど、IT全般に関する幅広い知識が必要です。そのため、継続的な学習とスキルアップが重要となり、新しい技術の習得や関連する資格の取得がキャリアアップにつながります。

アプリケーションエンジニアが携わるアプリケーションの種類

アプリケーションエンジニアは、幅広い種類のアプリケーション開発に携わります。具体的には、以下のようなアプリケーションが挙げられます。

デスクトップアプリケーション分野

デスクトップアプリケーションは、パソコンのデスクトップ上で動作するアプリケーションです。例えば、Webサイトを閲覧するためのブラウザであるGoogle Chromeなどが該当します。Webアプリケーションとは異なり、コンピューター内のアクセスのみで処理が完結するため、高速な動作が可能です。

近年パソコンを保有する人は減少傾向にありますが、デスクトップアプリケーションの需要は依然として高い水準にあります。またデスクトップアプリケーションは昔から開発されてきた代表的なアプリケーションであるため、その数が多い点も特徴です。そのため優秀なデスクトップアプリケーションエンジニアは常に求められています。

Webアプリケーション分野

Webアプリケーションとは、インターネット上で動作するアプリケーションで、ブラウザを介して利用されます。ECサイトや動画ストリーミングサービス、SNSなどが代表例です。

Webアプリケーションエンジニアは、サービスの企画・設計から、フロントエンド・バックエンドの開発、APIの設計、データベース構築、運用保守まで幅広い業務を担います。ユーザー視点に立ったUI/UXデザインや、セキュリティ対策も重要な要素です。

技術トレンドの変化が速いため、常に新しい技術を学び、アップデートし続けることが求められます。

モバイルアプリケーション分野

モバイルアプリケーションは、スマートフォンやタブレット端末で動作するアプリケーションです。ゲームアプリや生活サポートアプリ、業務効率化アプリなど、幅広い分野で活用されています。

iOSやAndroidなどのプラットフォームに応じた開発スキルが必要です。またアプリの企画・設計から、UIデザイン、開発、テスト、リリース、運用保守まで、一連の工程を担います。

モバイル端末の普及に伴い、需要が拡大し続けている分野です。

組み込み系アプリケーション分野

組み込み系アプリケーションは、家電製品や自動車、産業機器などに組み込まれたソフトウェアです。ハードウェアとの連携が不可欠で、リアルタイム性や信頼性が重視されます。そのためハードウェアの特性を理解し、メモリやリソースを効率的に活用する最適化技術が必要です。

IoTの普及により、自動運転や工場のスマート化など、高度な機能を実現するためのソフトウェア開発が進められており、組み込み系エンジニアの需要は高まっています。

SE(システムエンジニア)とアプリケーションエンジニアの違い

SE(システムエンジニア)とアプリケーションエンジニアは、似ているようで異なる職種です。両者の主な違いは、業務の範囲と専門性にあります。

SEは、システム開発全体に関わり、要件定義、設計、開発、テスト、運用保守などを管理します。また、プロジェクトマネジメントや顧客折衝も行うため、コミュニケーション能力やマネジメントスキルが必要です。

一方、アプリケーションエンジニアは、アプリケーション開発に特化した職種で、主にアプリケーションの設計、開発、テストを担当します。SEと比べると、業務の範囲は狭く、技術的な専門性が高いといえるでしょう。

ただし、企業によってはSEとアプリケーションエンジニアの役割が明確に分かれていない場合があります。また、アプリケーションエンジニアとしてのキャリアを積んだ後、SEへステップアップするケースも少なくありません。

デスクトップアプリケーションエンジニアに特におすすめの資格

デスクトップアプリケーション開発に関わる場合、システム全般に関わる基礎的な資格の取得を目指すとよいでしょう。ここではシステム全体の知識に関わる、特におすすめの資格を紹介します。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が運営する、ITエンジニアとしての基礎知識を問う試験です。情報技術に関する幅広い知識を試されるため、IT業界で働くために必要な基本的な知識やスキルを証明できます。ITエンジニアを目指す初学者や、IT業界への就職を目指す学生、IT業界で働き始めた新人エンジニアにも適しています。

IT業界で働くための基礎知識を証明でき、アプリケーションエンジニアのみならずITエンジニアとしてのキャリアの第一歩となる資格といえるでしょう。

システムアーキテクト試験

システムアーキテクト試験は、システム設計やシステムインテグレーションなど、上流工程に必要な知識を問う試験です。基本情報技術者試験と同様に、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が運営しています。

高度IT人材としての専門知識と、システム設計や要件定義などの上流工程のスキルを証明できます。IT業界で数年以上の実務経験があり、システムエンジニアやITアーキテクトを目指す人が主な対象です。

アプリケーションエンジニアがシステムアーキテクト試験を取得することにより、より複雑で大規模なシステムの設計や開発に携わることが可能になります。また、プロジェクト全体の設計と管理能力を証明することができ、システムエンジニアやITアーキテクトへのキャリアアップを目指せます。

Webアプリケーションエンジニアに特におすすめの資格

Webアプリケーションの開発には、プログラミング言語の理解はもちろん、素早い開発を可能にするプロジェクト管理が欠かせません。ここでは、進化の早いWebアプリケーション開発に最適な資格を紹介します。

プロジェクトマネージャ試験

プロジェクトマネージャ試験は、プロジェクトマネジメントに関する知識や、リスク管理、ステークホルダー管理が問われる試験で、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が運営しています。

プロジェクトマネージャ試験は、プロジェクトの責任者として現場を統括するために必要な、計画立案から実行、監視、コントロール、クロージングまでのプロジェクトマネジメントのプロセスに関する深い理解を証明する試験です。また、アプリケーションエンジニアが取得することで、プロジェクトの成功に不可欠な戦略的思考能力や問題解決能力を高めることにもつながります。

HTML5プロフェッショナル認定試験

HTML5プロフェッショナル認定試験は、HTML5に関する知識と技術を評価する資格試験です。試験範囲は、HTML5の基本構文、CSS3、JavaScriptに加え、セキュリティやモバイル対応など、Webアプリケーション開発に必要な幅広い知識が含まれます。

この資格は、Webデザイナーやフロントエンドエンジニアを目指す方、あるいはすでに実務経験のある方のスキルアップに役立ちます。HTML5の最新動向や実践的な開発手法を学ぶことで、より高度なWebアプリケーション開発が可能になるでしょう。

スマートフォンアプリケーションエンジニアに特におすすめの資格

スマートフォンアプリケーション開発では、スマホのOSに関連する知識が必要とされます。ここでは、Android OSとiOSに関連する資格を解説します。

Android™技術者認定試験

Android™技術者認定試験は、Googleが運営する、Android OSでのアプリケーション開発スキルを問う試験です。アプリケーション技術者認定試験とプラットフォーム技術者認定試験の2種類があり、Androidアプリケーション開発の知識とスキルを客観的に証明できます。

スマートフォンアプリケーションエンジニアの中でも、Androidアプリケーション開発を目指す人に人気の資格です。

App Development with Swift

App Development with Swiftは、Swift、Xcode、App開発ツールの基礎知識を証明する試験で、株式会社オデッセイコミュニケーションズが運営しています。Swiftとは、iPhone、iPad、Mac、Apple TV、Apple Watch向けのアプリケーション開発のためにAppleが作ったプログラミング言語です。

試験では、コンピュータシステムやソフトウェア開発に関する基本的な知識と技術、特にSwift言語とXcodeなどのiOSアプリ開発ツールに関する基礎的な知識が問われます。試験は、CBT方式(コンピューターでの受験)で、App Development with Swift Certified UserとApp Development with Swift Associateの2つのレベルがあり、Apple公認の資格であるため、iOSアプリ開発に必要な幅広い知識と技術を証明できます。

組み込み系アプリケーションエンジニアに特におすすめの資格

組み込み系アプリケーションの開発には、プログラミング言語の理解が不可欠です。ここでは、組み込み系開発でよく使われる言語に関連する資格を紹介します。

C言語プログラミング能力認定試験

C言語プログラミング能力認定試験は、株式会社サーティファイが運営するC言語のプログラミングスキルを問う試験です。

1級から3級まで難易度が分かれており、C言語のプログラミングスキルを客観的に証明できます。3級は初心者向け、2級は基本的なアルゴリズムの理解と小規模なプログラムが書けるスキル、1級は開発現場で使えるスキルを測定します。

Webアプリケーションエンジニアの中でもC言語を使ったアプリケーション開発を目指す人、特に組み込みエンジニアを目指す人に人気の資格です。

Java™プログラミング能力認定試験

Java™プログラミング能力認定試験も同様に、株式会社サーティファイが運営する、Javaプログラミングの基礎知識を問う試験です。

1級から3級まで難易度が分かれており、3級は初心者向け、2級は基本的なアルゴリズムの理解と小規模なプログラムが書けるスキル、1級は開発現場で使えるスキルが問われます。

Webアプリケーションエンジニアの中でもJavaを使ったWebアプリケーション開発を目指す人、特にサーバーサイドエンジニアを目指す人に人気の資格です。

アプリケーションエンジニアが資格以外に必要なスキル

アプリケーションエンジニアが活躍するためには、資格だけでなく実践的なスキルも必要不可欠です。ここでは、アプリケーションエンジニアに求められる具体的なスキルをいくつか紹介します。

プログラミングスキル

アプリケーションエンジニアにとって、アプリケーション開発のためのプログラミングスキルは必須です。1つの言語だけでなく複数のプログラミング言語を用いる現場も多くあります。プロジェクトマネージャーの役割に就く場合も、困ったときの相談に乗る場面などでプログラミングスキルに対する理解が求められます。

また、プログラミングスキルだけでなく、ソフトウェアやネットワーク、ハードウェアなど、システム開発全般に関する深い知識と経験も必要です。これらのスキルを身につけることで、より高度なアプリケーション開発に携わることができるでしょう。

コミュニケーションスキル

アプリケーションエンジニアは、1人で開発を行うわけではなく、クライアントやプロジェクトメンバーと連携を取る機会が多いため、コミュニケーションスキルが重要です。特に認識のズレなどよってプロジェクトにトラブルが生じる可能性があるため、報告・連絡・相談を意味する「報連相」ができることは必須です。

さらにチームで円滑に仕事を進めるためには、人間関係を良好に保つためのコミュニケーションも欠かせません。クライアントとの交渉や、チームメンバーとの意見調整など、さまざまな場面でコミュニケーションスキルが試されるでしょう。

ビジネスやマーケットの理解

アプリケーションエンジニアは、システムだけを理解していればよいわけではありません。開発するサービスを深く理解するためには、そのサービスが属する業界やマーケットの理解が必要です。

さらにビジネス全般を理解できれば、アプリの開発プロセスのすべての段階でより効果的な意思決定が可能となり、横断的な活躍ができるエンジニアを目指せます。その結果、マネージャーなどのキャリアアップを目指せる可能性も高まります。

アプリケーションエンジニアのキャリア

アプリケーションエンジニアには、どのようなキャリアが考えられるのでしょうか。最後に、将来性と具体的なキャリアパスを説明します。

アプリケーションエンジニアの将来性

アプリケーションエンジニアには、将来性があるといえるでしょう。スマートフォンやパソコンを日常的に利用する人が増加したことで、アプリケーションエンジニアの需要は今後も増加する見込みです。インストール型のアプリからWebアプリまで、さまざまな種類のアプリについて需要があり、業務効率化のためのアプリ開発といった場面で、アプリケーションエンジニアは多くの企業で求められています。

ただし、安定して案件を獲得するためには、1つの言語や技術だけでなく、複数のアプリ開発にアプリケーションエンジニアが対応できるようにする必要があります。アプリ開発の技術は日進月歩で発展しているため、常に情報収集をして最新のニーズを把握し、新しい技術の習得に努めることが大切です。

アプリケーションエンジニアのキャリアパス

アプリケーションエンジニアは、経験を積むことで、開発や運用・保守といった下流工程から、徐々に上流工程の仕事ができるようになります。開発や顧客とのやりとりの経験を積むことで、プロジェクトマネージャーとして活躍するキャリアパスも開けます。また、アプリ開発の現場で培った知識や経験を活かして、企業の課題解決のための提案をするITコンサルタントになることも可能です。

加えて、案件ごとの仕事が多く、プロジェクトワークが主な働き方であるため、実力があればフリーランスとしても働きやすい職種だといえるでしょう。

資格取得をしてアプリケーションエンジニアのキャリアを築いていこう

アプリ開発を専門とするアプリケーションエンジニアは、デスクトップアプリケーションやWebアプリケーション、スマートフォンアプリケーションだけでなく、組み込み系アプリケーションまで、さまざまな媒体の開発で需要があります。アプリケーションエンジニアとしてキャリアを築いていくには、実務経験を積んでスキルを高めることと、資格取得などを通じて常に新しい技術を学び続ける姿勢が重要です。十分な経験とスキルを身につければ、フリーランスのアプリケーションエンジニアとして、自由度の高い働き方を実現することも可能でしょう。

「PE-BANK」は、フリーランスをサポートするエージェントとして、本来の仕事に注力できるよう、案件の提案から事務作業まで一括して請け負います。フリーランスアプリケーションエンジニアという働き方に興味がある方は、PE-BANKにご相談ください。

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