増えすぎ?フリーランスが増えている理由とは?今後稼ぎ続ける方法や案件の見つけ方について

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組織に縛られない自由度の高さが魅力のフリーランスという働き方。

フリーランスデビューした人をSNSなどでよく見かけるようになり、「ライバルが増えてきた」と内心焦っているフリーランスの方もいるのではないでしょうか。

結論から述べると、国内のフリーランス人口は、2018年から2020年までの停滞期を除けば、右肩上がりで増加しており、フリーランス間の競争は激化しています。

本記事では、まずフリーランスが増えている背景やフリーランスになるメリット・デメリットを解説し、さらにフリーランスとして安定的に収入を得るためのコツを紹介します。よく理解して稼げるフリーランスになりましょう。

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増えすぎ?フリーランスが増えている理由

ランサーズ株式会社の調査データ「フリーランス実態調査 2021」によると、2021年の国内のフリーランス人口は2018年から500万人以上増加し、1,670万人になりました。これは労働人口の24%にあたり、28兆1,500億円となった経済規模とともに過去最大です。


出典:ランサーズ、『フリーランス実態調査 2021』を発表|ランサーズ株式会社のプレスリリース

なぜフリーランス人口は増えているのでしょうか。9その背景には、次の4つの理由が考えられます。

政府による副業推進

政府は平成29年に「働き方改革実行計画」を発表し、副業・兼業を普及・促進する方向性を示しました。これを受けて平成30年1月に厚生労働省が策定したのが「副業・兼業の促進に関するガイドライン」で、副業・兼業を希望する労働者が安心して働けるよう、労働時間管理や健康管理等に関する詳細をまとめています。

内容の一部を抜粋すると、「人生100年時代を迎え、若いうちから、自らの希望する働き方を選べる環境を作っていくことが必要である」とあり、政府による副業・兼業推進の意思が見て取れます。

出典:
働き方改革実行計画(概要)|働き方改革実現会議
副業・兼業の促進に関するガイドライン|厚生労働省

労働者の価値観の変化

労働者の価値観の変化もフリーランス増加の要因といえるでしょう。若い世代を中心に、仕事第一ではなく、ワークライフバランスを重視する動きが見られます。自分のスキルを生かし、より自分らしく働ける方法としてフリーランスを選択する人が増えていると考えられます。

フリーランス業務支援の充実

代表的なものとしてランサーズやクラウドワークスが挙げられますが、発注者とフリーランスとをマッチングさせるクラウドソーシングサービスが増えています。これらクラウドソーシングサービスでは、(1)サイトに登録し、(2)案件へ応募する、という比較的簡易な流れで仕事を受注することが可能で、こうした環境が整備されてきたこともフリーランス増加の一因となっています。

DX推進による業務改善

近年はあらゆる業務でDX化が進み、パソコンとインターネット環境さえあれば、どこでも仕事ができるようになりました。フルリモートで、自宅で仕事ができるようになったことも大きいでしょう。

家事や育児と両立できる働き方としてもフリーランスは注目されています。

フリーランスになるメリット


フリーランスになるメリットとしては、おもに次の4つが挙げられます。

収入が青天井になる

フリーランスは、一般的に自分の頑張りやスキル・実績に応じて収入が決まります。1ヵ月で100万円を稼ぐことも不可能ではありません。もちろん収入を高めるのは簡単ではありませんが、高い専門性を有するITフリーランスなど、非常に高単価の仕事を受注できる人ならば、夢ではないでしょう。

働く時間を自由に設定できる

フリーランスは基本的に業務委託契約をクライアントと結びます。雇用契約とは違い、業務委託契約では、就業時間や業務の進め方などの細かな指示・命令を受けることはありません。労働者自身による就業時間や健康の管理は必要ですが、働く時間を自由に設定でき、自分のペースに合わせて好きなように働けることは大きな魅力です。

得意分野に絞って働ける

会社に属していると、嫌な仕事や興味のない仕事でも、上司から指示されればやらざるを得ません。その点、フリーランスは嫌な仕事や苦手な仕事は断ることができます。自分の得意な部分に絞って働き、お金を稼げるのも利点といえます。

本業が潰れたときのセーフティーネットになる

副業フリーランスの場合は、万が一、本業が潰れた際のセーフティーネットにもなります。外部環境の変化が大きい時代にあっては、大手企業の会社員といえども一生安泰とは言い切れません。副業を持っておくことで収入が途絶えるリスクを軽減できます。

フリーランスになるデメリット

自由度の高さがフリーランスの魅力ですが、その一方で、組織に属さないフリーランスの働き方には次のようなデメリットがあります。

収入が不安定になる

一般的に、収入は会社員と比べて不安定になりがちです。極端な例でいえば、今月は100万円を稼いでも、クライアントからの依頼が途絶えれば、次月の収入はゼロになる可能性もあります。

仕事の発注を約束されていない以上、クライアントの都合で突然、契約を打ち切られても文句はいえない立場です。

また、体調不良や病気になっても有休はなく、雇用保険も受けられません。

社会的信用が低い

収入が安定しないため、社会的信用も低いといえます。場合によっては、住宅ローンやクレジットカードの審査が通りにくかったり、賃貸契約で断られてしまったりと、社会的信用の壁を感じる場面も多々あるでしょう。

スキルアップおよびキャリア形成の自助努力が必要

フリーランスの場合、会社がスキルアップやキャリアの形成を支援してくれるわけではないため、自分自身で目的意識を持ち、設定したゴールに向けて努力する必要があります。

しかし、その一方で、目の前の仕事をさばくことにも集中しなければなりません。時間が足りず、「実績を上げること」と「スキルアップおよびキャリア形成」の両立が困難になりがちな点も、フリーランスの切実な悩みといえます。

営業活動で疲弊する可能性がある

フリーランスは営業から税務・事務処理まで、すべてを一人で行なうことになります。前述のクラウドソーシングでも、登録者が増えた分だけ案件の奪い合いが激化しています。目標の収入に届かない場合には、幅広く営業をかけなければなりません。

営業は、性格的に向き不向きがどうしても存在するものです。特に営業が苦手な人では、案件獲得に至るまでに疲弊してしまう可能性があります。

フリーランスに向いている人・そうでない人


フリーランスの場合、仕事のスケジュールや自身の健康など、すべてを自己管理することが求められます。ここでは、フリーランスに向いている人と不向きな人、それぞれの特徴をまとめました。

フリーランスに向いている人 フリーランスに向いていない人
・自己管理能力が高い
・社会人として一定以上の経験と実力を有する
・専門分野を持っている
・意欲的で向上心がある
・納期を遵守できる
・前向きな性格
・テキストベースのやり取りも含めてコミュニケーション能力が高い
・金銭管理や税務以上の手続きが得意
・仕事にやりがいを見いだしている
・自分の市場価値を客観的に把握している
・変化に柔軟に対応できる
・将来なりたい姿を具体的にイメージできている
・自分に甘くルーズ
・社会人経験がなく、これという得意分野も持っていない
・継続的な努力や挑戦が苦手
・納期遵守の意識が低い
・メンタルが弱い
・人とのやり取りが全般的に苦手
・報連相ができない
・金銭管理や税務上の手続きが苦手
・楽をして稼ぎたい・お金を稼ぐのが一番の目的
・自分の理想と実際の市場価値にギャップがある
・臨機応変な対応が不得意
・漠然と独立したいと思っている

フリーランスで稼ぐためのコツ

次にフリーランスで稼ぐための4つのコツを紹介します。これらはフリーランスとして安定的に仕事を得ている人の共通点ともいえるでしょう。

常にスキルを習得し続ける

まずは、スキル習得の勉強を怠らないことです。世の中の技術は常に進化しており、それに応じてクライアントから求められるスキルもまた変化します。フリーランスとして継続的に仕事を受注するためには、時代の流れやニーズにキャッチアップしていかなければならず、継続的な勉強が不可欠です。

スキルのかけ合わせで希少性を獲得し差別化を図る

フリーランス人口が増え、買い手市場ともいえるなかでは、スキルを磨いて希少価値の高い人材になることも重要です。例えば、マーケティング・ビジネス思考が可能なITエンジニアや、高度なWebデザインスキルを併せ持つWebライターなどは、希少価値が高いといえるでしょう。差別化を図り、クライアントにとって替えがきかない存在になることで、高単価の専属案件を受注できる可能性が高まります。

体調管理を徹底する

体調管理は徹底しましょう。フリーランスは後ろ盾がないため、働けない間は収入がゼロになります。急な体調不良で仕事をキャンセルした場合、信用を失って次から依頼されなくなるかもしれません。普段から体調を整え、安定して働ける体制を整えることが大事です。

絶対に案件放棄はしない

当たり前のことですが、途中での案件放棄(いわゆるバックレ)は絶対にやめましょう。狭い業界では、クライアント間で悪い噂が立ち、今後どこからも案件を取れなくなる可能性があります。期間までに対応できる量を受注し、責任を持って案件を完了させることが鉄則です。

フリーランスの案件の探し方

最後に、フリーランス案件の探し方を紹介します。フリーランス案件の探し方にはおもに次の3つがあり、併用することで獲得のチャンスを広げられます。

フリーランス向けサイトへの登録を行なう

フリーランスエンジニアにおすすめなのは、専門エージェントの「PE-BANK」です。ITフリーランスの案件・求人情報を多数掲載しており、エリアやスキルキーワードからの絞り込み検索が可能です。また、営業や事務はサービスに一任できるため、得意なIT業務に専念できます。

クラウドソーシングサイトを活用する

フリーランス案件の探し方としては、ランサーズやクラウドワークスといったクラウドソーシングサービスに登録して、気になる案件に応募するのが定番の方法です。サービス内で実績を上げて、信頼できる発注先として認定されれば、好条件の案件を受注できるようになる場合もあります。

SNSや交流会で同業者と知り合い案件をもらう

フリーランスは、TwitterなどのSNSを通じた仲間同士の交流も盛んです。SNSや交流会で同業者と知り合いになり、ダイレクトに仕事を依頼されるケースも見られます。仕事用のアカウントを作成し、プロフィール欄にポートフォリオを掲載しておけば、同業者の目に留まりやすくなります。

まとめ

労働者の価値観の多様化や副業・兼業のための環境整備などによって、日本でもフリーランス人口が増加しています。しかし、その一方で思ったように稼げず、疲弊していくフリーランスも少なくありません。

フリーランスとして安定的に収入を得るためには、常にスキルアップし、自らの市場価値を高めていくことが大事です。そのためには、フリーランス向けのサービスを活用して営業活動を効率化するなど、時間的な余裕を確保することをおすすめします。

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