インフラエンジニアはフルリモートで働ける!可能な仕事の種類を解説

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インフラエンジニアは、サーバーやネットワークなどITインフラの設計・構築・運用・保守に携わる職業です。本来、現場での業務が多い職種だけに、フルリモートとの相性は高くないといわれてきました。しかし、クラウドサービスの普及が進む中、現在ではインフラエンジニアも一部リモートやフルリモートで働くことが可能となってきています。

本記事では、フリーランスで働くインフラエンジニアが、フルリモートで働く方法や、フルリモートが可能な仕事の種類について解説します。

インフラエンジニアがリモートワーク可能なケース

インフラエンジニアはフルリモートで働ける!可能な仕事の種類を解説

インフラエンジニアが担当する業務には、サーバーやネットワーク機器、ストレージなどの設備を直接扱う作業が多く含まれます。特に故障時の対応やハードウェアの交換、設定変更などを行う際は、実際に現場に赴いての作業が必須となります。これらの理由から、これまでインフラエンジニアにはフルタイムでのリモートワークは難しいとされてきました。

ところが、近年は技術の進歩と業務環境の変化により、リモートワークが可能なケースが増えています。クラウド環境とオンプレミス環境のそれぞれについて、リモートワークの状況を以下で説明します。

クラウド環境

クラウドテクノロジーの普及が進むにつれ、多くの企業がITインフラをクラウドへ移行するようになり、インフラエンジニアにもフルリモートという働き方が選択可能になりました。
企業がAmazon Web Services(AWS)、Google Cloud Platform(GCP)、Microsoft Azureなどのクラウドサービスを利用していれば、インフラエンジニアは現場に足を運ばなくてもインターネット経由でインフラの管理を行うことができます。

オンプレミス環境

オンプレミス環境においても、インフラエンジニアが行う作業の多くをリモートで実行できるようになっています。サーバーやネットワーク機器を外部からアクセス可能な形に設定し、VPN(Virtual Private Network)を用いて安全に管理用ネットワークに接続すれば、インフラエンジニアが遠隔地から物理機器にログインして作業を行うことができます。

現在ではオンプレミス環境でも、システムの設定変更やアップデート、障害対応などのタスクをリモートで実施できるようになっています。

インフラエンジニアがリモートワーク可能な仕事の種類

では、どのような仕事であればインフラエンジニアはリモートワークができるのでしょうか。以下で具体例を見ていきます。

サーバーやネットワークの運用・監視

リモートでの作業が可能な業務のひとつが、サーバーやネットワークの運用・監視です。リアルタイムのシステム状態のチェックや、障害が発生した際の初期対応などを遠隔地から行うことができます。

例えば、自宅や任意の場所からVPNを利用してシステムにアクセスし、サーバーやネットワーク機器の設定変更、ソフトウェアの更新、トラブルシューティングなどの作業を実行可能です。また、システムログを定期的に監視し、異常が検知された場合にはその原因を調査し、改修作業も行えます。

クラウドを用いたインフラの構築・管理

AWSなどのクラウドサービスを利用したインフラの構築や管理、運用も、リモートで実施することが可能です。これらのクラウドサービスには、インフラのプロビジョニング、構成、監視、スケーリングなどのプロセスを自動化するツールが豊富にそろっています。そのため、インフラエンジニアは手動でのタスクを大幅に削減し、遠隔地からスクリプトやAPIを利用してインフラの管理を効率的に行うことができます。

オンプレミス環境のサーバー構築

オンプレミス環境のサーバー構築も、リモートワーク可能な仕事のひとつです。オンプレミス環境においても、ネットワークやサーバーを外部アクセス可能にする環境を整えたり、VPNソフトなどを用いてリモートからサーバーの構築や管理作業を行ったりすることが可能となります。

ネットワーク機器の製品サポート業務

ネットワーク機器のサポートや問い合わせ対応も、リモートワークに適しています。サポート業務の多くはメールやチャットで対応するため、在宅でも問題となることはほとんどないでしょう。また、設定指導やトラブルシューティング、機器の動作検証なども、リモートアクセスで対応可能です。

ITインフラのコンサルティングや設計

ITインフラのコンサルティングや設計業務では、顧客の要望に応じたシステムの設計や改善提案を行います。これには提案書や設計書、資料、見積もりの作成、ミーティングなどが含まれます。これらの大半は、オンラインミーティングやクラウドベースのツールを使用して、リモートでも効果的に実施することが可能です。

セキュリティ管理

セキュリティ対策の設計、実施もリモートで行うケースが増えています。セキュリティシステムの更新や監視を遠隔操作で実施することができます。

ヘルプデスク

ユーザーサポートやヘルプデスク業務では、電話やオンラインチャットを通じた対応が一般的です。現在では、エンドユーザーからの問い合わせに対し、リモートツールを用いて解決策を提示するなど、よりきめ細かい対応ができるようになっています。

インフラエンジニアがフルリモートで働くメリット

インフラエンジニアがフルリモートで働くとどのようなメリットが得られるのでしょうか。以下で、主なポイントを挙げていきます。

柔軟にワークスケジュールを組める

作業環境と時間を自由に管理できる柔軟性の高さが、リモートワークの大きな魅力です。自分にとって働きやすい環境や使いやすい機器を整え、生活リズムに合わせて最適な時間帯に仕事をすることができます。仕事をする時間とプライベートな時間を切り分けられるので、ワークライフバランスも改善できるでしょう。

通勤時間とコストを削減できる

通勤ストレスから解放されることが最も大きなメリットだと感じる人もいるかもしれません。フルリモートに移行すると、毎日の通勤が不要となり、これまで通勤に費やしていた時間を、仕事やプライベートにあてることもできます。さらに時間だけでなく、交通費や車の燃料費などのコスト削減にもつながります。

生産性を向上させられる

要求の高い技術的なタスクや複雑な問題解決において、リモートワークは生産性を向上させられるでしょう。自宅やコワーキングスペースなど快適な場所を選んで仕事をすることで、オフィスや現場でありがちな作業の中断や雑音を遠ざけられます。さらに、自分のペースで作業を進めることができるため、集中力を持続させやすくなり、タスクの効率的な遂行が可能となり、成果物の質も向上します。

インフラエンジニアがフルリモートで働くデメリット

一方、インフラエンジニアがフルリモートで働くことにはデメリットもあります。フルリモートで働く際に直面する可能性のある問題点も知っておきましょう。

案件数が多いとはいえない

フリーランスのインフラエンジニアがフルリモートで働きたいと考えた場合、現状では案件数が豊富でないことがデメリットです。オンプレミス環境でリモート対応が設定されていない現場や、セキュリティ面で厳格なルールが設けられている企業などは、リモートワークは不可とされています。

コミュニケーションが課題になることもある

オンラインでのコミュニケーションは便利で効率的ですが、対面でのやりとりに比べると誤解が生じることもデメリットでしょう。リモートワークでは、チーム間の調整が難しくなったり、作業の遅延が発生したりすることもあります。特に複雑なプロジェクトや緊急を要する問題の解決においては、対面でのコミュニケーションのほうが効率的なケースも少なくありません。

技術的な制限があるケースもある

フルリモートでは特定の内部システムやデータベースにアクセスできないというデメリットもあります。セキュリティの問題や、リモートアクセスが設定されていない古いシステムでは、必要な情報やツールにアクセスできず、リモートで行う作業に制限が生じます。今後のリモートによるインフラエンジニアリングを可能にする環境整備が待たれる部分です。

フリーランスのインフラエンジニアがリモートワーク案件を獲得するには

フリーランスのインフラエンジニアがリモートワーク案件を獲得するにはどのようは方法があるのでしょうか。アプローチ方法を以下で説明しますので、参考にしてください。

クラウドソーシングを利用する

クラウドソーシングを利用すれば、インフラエンジニア向けのリモート案件も見つけることができます。クラウドソーシングは、エンジニアやクリエイターに仕事を依頼したい企業と、案件を得たい個人のマッチングサービスです。フリーランスのエンジニアにとって、最初のステップとして有用なサービスです。

ただし、中には報酬以上の作業を求められたり、単価が明らかに低かったりするほか、連絡がスムーズにいかないなどの問題が起きることがあります。トラブルを避けるために、自己防衛が必要です。

SNSや企業のサイトから直接営業する

SNSや企業のサイトを通じて、直接営業アプローチを行う方法もあります。インフラエンジニアとしての実績やスキルを持つ人であれば、ポートフォリオなどを提出して交渉し、案件を得ることが可能です。

営業力が必要となりますが、クライアントとなる企業と直接取引ができれば、報酬も高くなる可能性があります。

フリーランスエージェントを利用する

フリーランスエージェントの利用もおすすめです。フリーランスエンジニアのスキルや実績、受注条件などに応じた案件を紹介するサービスを提供しているのが、フリーランスエージェントです。インフラエンジニア向けの案件も多く、その中には一部リモートやフルリモートが可能な案件があります。

フリーランスエージェントを利用する利点としては、自分で案件を探す手間が省けることや、契約交渉、料金設定などのビジネス面でのサポートを受けられることが挙げられます。エージェントによって特徴が異なるので、自分に合ったサービスを見つけることが重要です。

インフラエンジニアがリモートワーク案件で求められるスキル

最後に、インフラエンジニアがリモートワークで働く際に求められるスキルについて説明します。以下のスキルの習得が重要です。

クラウド関連スキル

AWSなどの主要なクラウドサービスを使用するためのスキルは、現在のインフラエンジニアリングにおいて欠かせない役割を担っています。各サービスとツールを適切に利用できる技術と知識、インフラの設定と管理を自動化する技術、システムの可用性とパフォーマンスを最適化するスキルなどが求められます。

セキュリティ関連スキル

さまざまなセキュリティ確立のための技術のほか、企業のセキュリティポリシーに従ってシステムを設計・運用するスキルも重要です。リモートワークの増加に伴い、セキュリティは重要な課題となっています。また、リモートワーク環境におけるセキュリティリスクを認識し、適切な対策を講じることも求められます。

インフラエンジニアがフルリモートで働ける方法を検討しよう

以前は現場で作業をするのが当然とされていたインフラエンジニアも、現在はフルリモートで働くことが可能になってきています。また、フリーランスで活躍するインフラエンジニアも増えており、より柔軟な働き方が選択肢入るようになっています。クラウトサービスの普及やセキュリティの重要性が増している中で、インフラエンジニアの需要は、今後ますます高まっていくでしょう。

「PE-BANK」は、フリーランスエンジニアをサポートするエージェントとして、エンジニアが本来の仕事に注力できるよう、案件の提案から事務作業まで一括して請け負います。インフラエンジニアをはじめとして、フリーランスやフルリモートでの働き方に興味があるエンジニアの方は、ぜひPE-BANKにご相談ください。

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