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Bコラム〜ビジネスマン(技術者)への応援メッセージ〜

『実力を考える』

はじめに

何気なく使っている言葉ですが、実力とは何を意味するのでしょうか?
スポーツの世界で考えると、負けなしとか、新記録を出すなどは実力のある選手に違いありません。 しかし、その実力はいつ作られたものなのか? 
生まれつきなのか? 決してそうではありません。 実力の作られるプロセスを考えます。
ビジネス分野で活躍する人にとって、IT技術者の範疇で「実力」とは何か?

実力を上げる

実力の定義から考えないといけませんが、今まで手に負えなかったことや、どの様に対応して良いか判断に迷うことにも、問題の本質を見抜き、解決策を講じることが出来る様になったとすれば、実力が上がったことです。
1日単位では目に見えて実力が付くとは思えません。1ヶ月でも???です。
1年もすると、その間に培った経験、理解したことなどが実力に表れる気がします。
無論、誰にでもではなく、実力向上を意識した人に該当することです。
ただ学校の試験の様に実力を測れる訳ではなく、かなりアバウトでアナログ的です。
又、本人の自己評価だけでなく、他者の評価こそが実力を測る基準ではないでしょうか?
IT技術者で云えば、今まで出来なかった言語が高度に記述出来る様になったとか、DB設計も難なく出来る様になった、セキュリティー関係の資格を取ったなどで、周囲の人から認められると、まさに実力が上がった典型だろうと思います。
或いは、全く違う観点からの実力として、今まで年に数回は風邪ひきや体調を崩し突然に休む状況だったが、この1年は突然の休みはなかった。体調管理の実力が高まったことです。

実力がもたらすもの

云わずものこと、先ずは自信が付きます。 他者からの評価が高まります。
更に高度な仕事を任されて、益々、実力を高める機会が増えます。好循環になります。
実力がもたらすものは、プラス面の多くがあってもマイナス面は全くありません。
だとしたら、実力を上げることに全力を投じて見ませんか?
IT技術者の場合には、IT関連の技術の全てに実力を備えるのは至難なので、得意技術を高めるとか、業務知識の分野を広げるなど、実力を意識しながら対応する必要があります。
一方、実力とは普通は言わないことですが、いつも上機嫌で体調の良いことは、実力を発揮する前提条件です。つまり健康管理の術を知って、且つ、実践しているのも実力の内です。
実力を備えていることによるメリットは、即ち、ビジネスマンだけに限らず、様々な分野の人が自己実現を果たせることにつながること。
実力がもたらすものは、限りないことと云えます。

実力を支えるもの

何事によらず、実力を備えるためには、不断の努力とか目標を掲げて達成するまで諦めないなどの継続する力が欠かせません。
実力を支える基盤とは、ある意味、当たり前のことを継続出来る力なのです。 
具体的には、実力を高めることに固執するとか、諦めないことや、いつも真剣に対応する、継続することに飽きないなど、ごく当たり前のことが出来るか、どうかなのです。
誰にでもある実力は、実は、とても当たり前のことを続けられるか、どうかのことなのです。
ただ実力を上げることの内容を、事前に明確にすることは必要ですが。
あとは実力を具体的にイメージし、その実現に向けて、毎日の実践を継続することです。
実力を支えるものは、諦めない力、継続する力、目標を達成したい力なのです。

実力を意識する

嫌な言い方ですが、実力は絶対的なものでなく、相対的なことです。
つまり自分の所属する組織とか、プロジェクトの中で、ある特定の技術や分野で突出したノウハウを持っていることが、相対的に評価されるのです。
その突出しているノウハウが、他者から見ると、実力を備えている人になるのです。
どの様なノウハウが重要か、評価につながるかは、それぞれの立場で異なるでしょう。
又、現在の状況で重要なノウハウと、今後の状況変化を見越したノウハウとは差があります。
IT技術者として考えると、現時点でのノウハウも大切ですが、数年先のことを意識すると、日進月歩のIT分野ですから日々の情報収集や勉強は必須です。
実力の意味合いは、どの様な仕事に従事しているか、立場でも違いますが、大事なことは、誰よりもノウハウを多く知り、実力とは何かを意識することです。
そして、実力を高めることに懸命になることです。 その結果、実力のもたらすメリットを享受することが出来て、更に実力を発揮する機会に恵まれる好循環になります。
今の仕事に通じる実力とは、どの様な内容か、技術か? これは考えるに値することです。
実力を発揮するための前提として、体力維持とか、上機嫌維持も忘れてはなりません。

斉藤 礼三郎

斉藤 礼三郎

コンピュータやネットワークに関わり半世紀近く。T自動車の情報部門にて、約20年間、DBやNWの企画・設計を担当した。その後、独立し名古屋にてシステム会社を20年ほど経営する。
現在は「PEーBANKのシニアアドバイザー」の立場で活動中。

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