C言語の主な資格は?取得のメリットやおすすめの勉強方法も解説

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デジタル化の進展により、システム開発の需要はますます高まっており、システム開発において、C言語は基盤となるプログラミング言語として広く使われています。需要のあるC言語に関連する資格取得は、プログラマーにとってキャリア形成において大きな一歩となるでしょう。

本記事では、C言語の代表的な資格や取得のメリット、効果的な勉強方法について詳しく解説します。C言語の資格取得を目指して、プログラマーのキャリアを高めていきましょう。

C言語とは長い歴史のあるプログラミング言語

C言語の主な資格は?取得のメリットやおすすめの勉強方法も解説

C言語は、長い歴史があるプログラミング言語のひとつであり、現在でも幅広い分野で使用されています。

ここでは、C言語の特徴やC++、C#との違いについて解説します。

C言語の特徴

C言語は、1972年に開発された変換不要のコンパイル型の汎用プログラミング言語です。半世紀近く経った今でも、多くのシステムで使用され、現代のテクノロジーにおいて重要な役割を担っています。

C言語の特徴は、低レベルのメモリ操作が可能で、ハードウェアに近い制御ができることです。そのため組込系や人工知能、ハードウェアやサーバのプログラム開発などで特に重宝されています。

またWindows、Mac、Linuxなどのオペレーティングシステム(OS)を開発することも可能です。さらに、シンプルな文法と高速な実行速度が求められるアプリケーション開発に適しています。ただし、ポインタ操作やメモリ管理が開発者の責任となるため、バグが発生しやすいというデメリットも存在します。

それでも、C言語は他の多くのプログラミング言語に影響を与えており、プログラミングの基礎を学ぶ上で重要な言語のひとつであることは間違いありません。

C++との違い

C言語はシンプルで効率的なコードを要求されるシステムレベルのプログラミングに適しているのに対し、C++は複雑なアプリケーションの開発に向いており、より抽象化と機能性を重視した設計が可能です。

C++は、1983年にC言語の拡張として開発されたプログラミング言語で、日本では略して「シープラプラ」や「シープラ」と呼ばれることもあります。C++の最大の特徴は、C言語にプログラムをより効率的で再利用可能なコードで構築するオブジェクト指向プログラミングの概念を追加したことです。これにより、より効率的なプログラミングが可能になり、開発効率が向上しました。

C++を使いこなすためにはC言語の知識が必須です。そのため、C++の習得難易度はC言語よりも高いといえるでしょう。

C#との違い

C言語は低レベルのメモリ操作が可能で、ハードウェアに近い制御を行うことができるのに対して、C#は、自動メモリ管理や豊富なライブラリがあるため、よりセキュアで扱いやすいプログラムの開発が可能です。

C#は、2000年にマイクロソフト社によって発表されたプログラミング言語です。Javaの優れた点も取り入れられているため、C言語やC++ほど厳格なプログラミングを行う必要がなく、よりコードを書きやすくなっています。そのため、ゲームやアプリケーション開発においてC#はC++よりも効率が良いといえます。

C#は、C言語やC++とはまったくの別物です。C#を学ぶ際には、C言語やC++の知識があると理解しやすい部分もありますが、それぞれの言語の特性を理解し、適材適所の使い分けが重要といえます。

C言語の代表的な資格「C言語プログラミング能力認定試験」

C言語のスキルを直接的に認定する代表的な資格としては、C言語プログラミング能力認定試験があります。C言語プログラミング能力認定試験は、株式会社サーティファイが運営する資格試験です。ここでは、試験の種類や難易度、スケジュールについて解説します。

C言語プログラミング能力認定試験3級

C言語プログラミング能力認定試験3級は、C言語の基礎的な知識が問われます。変数、データ型、演算子、制御構文、関数、配列など、C言語の基本的な文法が主な試験範囲です。

3級の取得は、C言語の基礎的な文法や概念を理解している証明になります。そのためプログラミング未経験者や、これからC言語を学ぼうとする人にとって、最初のステップとなる資格です。

C言語プログラミング能力認定試験2級

C言語プログラミング能力認定試験2級は、C言語の標準的な知識と実務レベルのスキルを問う試験です。試験範囲は、ポインタ、構造体、ファイル処理、動的メモリ割り当てなど、より実践的な内容が含まれます。

C言語を使った開発経験がある人や、実務で使えるレベルのスキルを身につけたい人におすすめの資格です。2級の取得は、C言語を使ったプログラミングを一人で行えるレベルのスキルがあると証明できます。

C言語プログラミング能力認定試験1級

C言語プログラミング能力認定試験1級は、C言語の高度な知識と応用力を問う試験です。試験範囲は、リスト構造、再帰呼び出し、ソーティングアルゴリズム、ビット演算など、より専門的で高度な内容が含まれます。

難易度が高く、1級に合格することによってC言語のエキスパートとしての能力を証明できます。

ただし、C言語プログラミング能力認定試験の1級公開試験は、2024年6月を最後に休止されることが公式サイトでアナウンスされています。今後、教育機関・企業などでの団体受験では1級の受験も可能です。

試験のスケジュール

C言語プログラミング能力認定試験は、3級は1月・6月・9月に、2級と1級は1月と6月に実施されています。試験日は、各級とも同日に行われ、3級の試験時間は60分、2級の試験時間は90分、1級の試験時間は150分です。

試験に合格すると、認定証が発行されます。C言語のスキルを客観的に証明したい人は、ぜひ挑戦してみましょう。

C言語に関連するそのほかの資格

C言語に関連する資格はC言語プログラミング能力認定試験が一般的ですが、C言語の知識やスキルが役立つほかのプログラミング関連の資格や試験が多数存在します。ここでは、3つの資格について解説します。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、ITエンジニアの登竜門と呼ばれる国家資格です。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が認定します。試験範囲は、アルゴリズムとプログラミング、コンピュータ構成要素、システム開発技術など、ITエンジニアに必要な基礎知識が広く含まれます。

C言語に関する問題も出題されるため、基本情報技術者試験はC言語の基礎力を評価するのに適した資格です。

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位資格で、より専門的な知識と実践力を問う国家資格です。基本情報技術者試験と同様に、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が認定します。試験範囲は、アルゴリズムとプログラミング、コンピュータシステム、ソフトウェア開発技術など、より高度な内容が含まれます。

基本情報技術者試験と同様に、C言語に関する問題も出題されるため、応用情報技術者試験はC言語のスキルの証明にとどまらず、C言語に関する専門的なITエンジニアとしての能力を示すのに適した資格です。

C言語の資格を取得するメリット

C言語の資格取得は、プログラマーとしてのキャリアを構築する上で非常に有効です。ここでは、C言語の資格を取得するメリットについて解説します。

効率良くC言語の学習を進められる

C言語の資格を取得するメリットは、効率良くC言語の学習を進められることです。C言語の資格を目指す過程で学習の目標が明確になり、出題範囲を網羅した学習によって必要な知識を体系的に身につけられます。完全な独学で闇雲に学習を進めるよりも、資格取得という枠組みを活用することで、C言語を効率良く理解できるでしょう。

就職・転職活動時に客観的なスキル証明ができる

C言語の資格取得には、スキルの客観的証明になるというメリットがあります。転職先の企業への強力なアピールになり、C言語の資格を持っていないほかの候補者と比べて有利に選考を進められる可能性があります。

転職活動において、自分の市場価値を高めることは非常に重要です。C言語の資格はそのための有効な手段となります。

年収アップが期待できる

年収アップが期待できることも、C言語の資格を取得するメリットのひとつです。

C言語は処理性能を求められるような、難易度の高い案件で多く使われます。一方で、取得する難易度が高いため、技術力のあるC言語エンジニアは希少性があります。

そのためC言語の資格を取得し、実務で活用できるスキルを身につければ、同じ経験年数のエンジニアと比べて、高い年収を目指せるでしょう。また、C言語は組込み開発やシステム開発など、幅広い分野で使われているため、資格の取得はフリーランスとしての活躍の可能性を広げます。

C言語資格のおすすめの勉強方法

C言語の資格を取得するには、効果的な勉強方法の選択が大切です。ここでは、おすすめの勉強方法を紹介します。

参考書で過去問題を繰り返し解く

C言語の資格試験は、過去問題を繰り返し解くことが合格への近道です。出題傾向や頻出のトピックを把握でき、弱点克服に役立ちます。取り組む際は間違えた問題を復習し、確実に理解を深めることが重要です。

C言語プログラミング能力認定試験の公式ガイドブックには、過去問題と解説が掲載されているので、まずはこれに取り組むとよいでしょう。

学習サイトを活用する

オンラインの学習サイトを活用するのも、おすすめです。オンラインプログラミング学習サービスである「Progate」や「ドットインストール」では、C言語の基礎から応用までを動画やクイズで学べます。自分のペースで学習を進められるので、隙間時間の有効活用が可能です。

スクールに通う

プログラミングスクールに通うことも、効果的な勉強方法です。スクールでは講師陣から直接指導を受けられるので、疑問点はすぐに質問できます。また、ほかの受講生と切磋琢磨しながら学べるため、モチベーションを維持しやすいというメリットもあります。加えて、スクールでは必要な知識やスキルを体系的に学べるカリキュラムが組まれていて、効率的に学習を進めることが可能です。

C言語の資格取得を目指すコースもあるので、目的に合ったスクールを選ぶとより効果が高まるでしょう。通うためには費用がかかりますが、確実にスキルを身につけたい人におすすめです。

C言語の資格を取得してキャリアを高めよう

C言語はシステムや組込み開発で不可欠なプログラミング言語です。そのため、C言語プログラミング能力認定試験などの資格はキャリアアップに有効です。このような資格を取得することで、C言語の専門知識と実践スキルを深めることができ、就職や転職での競争力が向上します。

さらに、C言語の技術は市場での需要が高く、フリーランスとして独立する際にも有利です。資格を取得し、C言語のスキルを伸ばして、さらなるキャリアの発展を目指しましょう。

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