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フリーランスが抱えるトラブルって?
企業はクラウド上で手軽に業務を委託できるようになり、フリーランスはより仕事を探しやすくなりました。業務委託系クラウドが出てきたことで、確実にフリーランスの仕事の幅は広がっています。その分、フリーランスに関するトラブルが増えてきているのも事実です。
現在フリーランスで活躍している人の中にはパート業務としてクラウドソーシングを活用している方もいます。必ずしもフリーランスとしての活動経験が長いとは限らず、契約や税金に関する知識がないためトラブルになりやすいのです。
フリーランスで契約のトラブルを抱えたとき、または税金面で困ったとき、どのように対処すればいいのかをご紹介します。
契約に関する相談
契約に関するトラブルには以下のようなものがあります。
・取材にかかわる経費、交通費を支払ってもらえなかった
・成果物のクオリティに関して指摘され、過度の修正が入った
・契約書の期限内に料金が振り込まれなかった
・業務委託なのに先方から時間の指示や作業手順の指示が入った
トラブルが起きたときは仕事を受ける側、つまりフリーランスで働く人が泣き寝入りすることが多く、ちょっとしたトラブルは表に出てこないこともあります。
未払いなどのトラブルは法律に抵触する行為であり、自分で解決するのは困難です。トラブルが起きた場合は法律の専門家に相談しましょう。こういった業務委託契約のトラブルは、行政書士や司法書士、弁護士、社会保険労務士などが取り扱っています。弁護士や行政書士とつながりがある人はその人に相談してみましょう。
しかし、弁護士や行政書士に相談するのはお金がかかります。お金をかけたくない場合は、自治体の「無料法律相談」を利用するのがおすすめです。まず、自分が在住している市区町村に問い合わせるか、ホームページを見てみましょう。どの自治体でも法律の無料相談が掲載されており、年に数回は法律相談を利用できます。ただし、一人が利用できる回数が限られている場合もありますのでよく確認を。
その他にも、47都道府県に1カ所ずつ設置されている「法テラス」や、法科大学院で行っている無料相談日を利用すれば、無料で弁護士に相談できます。
税金面に関する相談
フリーランスが困る「税金・確定申告」
フリーランス1年生が最も困るのが、税金面のことではないでしょうか。たくさん仕事をもらって自由に働けて……と、会社員時代とは違う開放感があるのもフリーランスのメリットですが、1年目から税金や確定申告という壁が現れます。
フリーランスで生計を立てている人、パート業務として扶養内で働いている以外の人は、ほとんどの場合で確定申告が必要です。
確定申告ってどうすればいい?
納税額はその年稼いだ金額(事業所得=総収入-(必要経費+控除))によって決定されますので、確定申告で必要経費を科目ごとに正しく申告するのが大切です。しかし、素人にはどのお金がどの科目に相当するのか、そもそもどこまで必要経費として認められるのかがよくわかりません。
初めて申告する場合は、フリーランスの確定申告に関するホームページを見て、まずは確定申告そのものについて勉強しましょう。収入と所得の違い、必要経費や控除とは何なのかなど、フリーランスになる前に勉強しておけば確定申告もスムーズです。総収入、経費がシンプルでそれほど金額が大きくない場合は、自分で確定申告するほうが多くみえます。
収入が増えると、経費として申告する領収書が増えてきます。仕事と並行して帳簿や領収書の管理をするのは非常に手間がかかりますので、ある程度の収入がある場合は税理士に相談してお願いするのがおすすめです。
税理士にお願いするメリット
・自分で書類作成する手間・領収書を計算する手間が省ける
・節税の相談ができる
税理士にお願いするデメリット
・確定申告だけでも費用が必要
・書類を正しく送っていないと何度もやり取りが必要になる
毎月顧問料として支払う場合と確定申告だけをお願いする場合で料金は違います。税理士によって費用は違いますが、確定申告だけをお願いした場合、売上500万円程度で3万円~7万円、売上1000万円以下で5万円~10万円程度でしょう。地域によっても相場は異なりますので、まずは税理士事務所に相談を。
税理士への相談は多くの場合、30分程度の相談が無料で利用できます。青色・白色の申告の違いや自分に合わせた申告方法、節税に関することも相談できますので、初めての方はぜひ活用していきましょう。
相談できる仲間やビジネス相手を獲得する秘訣
同じ職種の仲間を作ろう
フリーランスは一人で活動することが多く、悩みや相談ができずに問題を一人で抱えがちです。同じ職種の人と交流できるよう、勉強会やイベントには定期的に顔を出しましょう。税金や契約周りに関しても、同じ職種の人には相談しやすいものです。キャリアアップや案件獲得につなげるためにも、勉強会やキャリア相談会には足を運びましょう。
PE-BANKでは全国の各拠点で適職フェア、個別相談、税務相談などを行っています。気軽に相談できるのが大きなメリットですので、フリーランスのお悩み、トラブル相談にも積極的に利用してください。