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フリーランスエージェントを探している方や、独立を目指すエンジニアの方のなかには、「PE-BANK(ピーイーバンク)」について耳にした方もいるのではないでしょうか。
PE-BANKはフリーランスエンジニア向けのエージェントです。「低いマージン率」であること、契約内容が透明な「共同受注契約」ができること、福利厚生が充実していることなどが特徴です。
今回は、PE-BANKのサービス概要を解説するとともに、インターネット上で聞かれたPE-BANKの良い評判・悪い評判について紹介・回答しますので、ぜひ参考にしてください。
PE-BANKとは?
PE-BANKの良い評判・悪い評判を見る前に、PE-BANKのサービス概要を理解しておきましょう。
【共同受注】エンジニアとPE-BANKとが共同で受注する。
PE-BANKは、フリーランスエンジニア向けのエージェントです。サービスの特徴として、30年以上にわたり「共同受注」という契約形式を取っている点が挙げられます。
一般的なエージェントでは、エージェントが公開しない限り、本来の発注金額やエージェントが受け取った手数料(マージン)の額を、エンジニアは把握できません。
一方、PE-BANKの共同受注の場合は、以下のように株式会社PE-BANKとプロエンジニア(※1)が共同で業務を受注します。
両者が同じ立場で仕事を受注するため、PE-BANKがマージンを事前に差し引くことはありません 。PE-BANKとプロエンジニアの報酬の分配率(※2)は一律で決まっているとともに、報酬以外の条件も事前にすべて確認できるため、納得したうえで仕事を進められます。
※1 PE-BANKでは、プロ契約を締結したITフリーランスを「プロエンジニア」と呼んでいます。
※2 プロエンジニアに対する報酬分配率は、85~92%のいずれかです。報酬を受け取る回数によって変わります。
PE-BANKの各種データ
PE-BANK登録者の平均年収や最大契約金額などの各種データは、次の表のとおりです。
登録者の平均年収 | 847万円(関東エリア) |
---|---|
最大契約金額 | 350万円/月 |
登録者の平均年齢 | 41歳(最年少22歳/最年長67歳) |
登録者の男女比 | 男性88%、女性12% |
案件数 | 5万件以上 |
取引企業数 | 約1,000社 |
在籍エンジニア数 | 2,243名(2022年8月末現在) |
拠点数 | 全国12拠点(東京・札幌・仙台・横浜・名古屋・京都・大阪・神戸・岡山・広島・福岡・北九州) |
設立日 | 1989(平成元)年5月 |
代表取締役社長 | 髙田 幹也 |
公式サイト | https://pe-bank.jp/ |
PE-BANKのミッション
PE-BANKでは、フリーランスの社会的地位の向上を使命として、ITエンジニアの労働環境改善に取り組んでいます。
独立したITエンジニアと企業をつなぐ場を提供するだけでなく、ITエンジニア一人ひとりに寄り添い、営業・事務代行から福利厚生まで全面的にサポートします。
PE-BANKの良い評判(メリット)
ここでは、インターネット上の声のなかから、PE-BANKの良い評判(メリット)を紹介します。
福利厚生やサポートが充実
PE-BANKは、フリーランスエンジニアの福利厚生やスキルアップに力を入れており、「福利厚生や資格試験の受験料補助など、サポートが手厚い」との声が聞かれます。
実際に、共済会をはじめ、健康や介護、レクリエーションなどの福利厚生メニューを豊富に用意しています。また、資格試験の受験料のほか、ITセミナーの参加費や研修サービス受講費の補助・割引など、仕事の幅を広げるためのサービスも活用可能です。
低いマージン率
PE-BANKを利用した決め手として、「他社と比べてマージン率が低く、あらかじめ公開されている」という声もありました。
先述のとおり、PE-BANKではフリーランスエンジニアとの「共同受注」という契約形式を取っており、報酬分配率や契約内容をオープンにしています。フリーランスエンジニアの報酬分配率は、報酬受取回数が1~12回の場合が85%、以降12回ごとに1%ずつ増加し、最大で92%となります。
地方の案件が充実
PE-BANKの営業担当者とやりとりをした方は、「都市圏だけでなく、地方の案件が充実している」と感じたようです。
PE-BANKは国内に12拠点を持ち、全国の1,000社以上と取引があります。各拠点が地域性を踏まえて営業しているため、地方で活動したいフリーランスエンジニアの方も安心できるでしょう。
また、PE-BANKの営業担当者は担当制で、案件紹介から契約手続き、契約後まで一貫してサポートします。一人ひとりの志向や希望に最適な案件を紹介できることも、「自分に合う案件が充実している」と感じる理由の一つではないでしょうか。
PE-BANKの悪い評判(デメリット)
良い評判がある一方で、人によっては悪いと感じる点もあるようです。ここでは、インターネット上の声のなかから、PE-BANKの悪い評判(デメリット)を紹介します。
説明が一方的・マニュアル的
「営業担当者と面談をした際に、説明が一方的・マニュアル的に感じる部分があった」という声が聞かれました。ただし、「説明自体はわかりやすかった」「面談の後半は質問に丁寧に答えてくれた」とも感じたようです。
ともに仕事をするうえでは、PE-BANKのサービスの仕組みなどを知っておく必要があります。そのため、どうしても「説明を一方的に聞くだけ」と感じる時間が出てきてしまうかもしれません。
豊富な経験があるエンジニア向け
「PE-BANKは、豊富な経験があるエンジニア向けのエージェントだ」という印象を受ける方もいます。
PE-BANKでは、「実務経験2年以上」を一つの基準としていますが、実務経験2年未満の方も多数活躍しているため、経験年数が満たなくても心配はいりません。
むしろ、実務経験よりもスキルのほうが重要です。実務経験が2年以上でもスキルが低いと仕事を紹介できない、実務経験が2年未満でも高いスキルを持っていれば仕事を紹介できるケースがあります。
支払いサイトが他エージェントよりも遅い
「他社と比べて、支払いサイト(金額の確定から支払日までの期間)が長い」という声があります。
たしかに、他のフリーランスエージェントよりも支払いサイトは長い傾向です。しかし、単に支払いサイトの長さだけでなく、各エージェントのメリット・デメリットを比較して、自分に合ったものを選択しましょう。
また、福利厚生の一つである「報酬早払いサービス」を活用すれば、通常よりも早いタイミングで報酬を受け取れます。
案件数が他エージェントよりも少ない
最後に紹介するのは、「公開されている案件数が少ない」という意見です。
2021年5月時点の公開案件数をもとにした意見ですが、2023年現在は、当時よりも公開案件数が増えています。また、公開案件のほかに、常時200件もの非公開求人があります。
まとめ:よくある質問をホームページで公開中
今回は、PE-BANKのサービス概要や良い評判・悪い評判について、参考情報とともに紹介しました。フリーランスエンジニアの皆様の、エージェント選びの参考となれば幸いです。
なお、契約・案件・面談など、PE-BANKのサービスに関してさらに不明点があれば、以下の「よくあるご質問」のページも併せて参考にしてください。