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将来的にフリーランスのエンジニアになる場合、「独立するとどのくらいの年収になるのか?」というのは早めに知っておきたいポイントだと思います。
この記事では、まずフリーランスの平均年収を紹介します。
後半では、高収入フリーランスになるために実践したいポイントも紹介します。年収アップを目的に独立を考える方も、ぜひ参考にしてみてください。
フリーランスの年収目安
フリーランス協会が発行する「フリーランス白書」では、フリーランスの収入について以下の調査結果が紹介されています。
・200万円未満:22.5%
・200万円~400万円未満:22.9%
・400万円~600万円未満:19.9%
・600万円~800万円未満:11.6%
・800万円~1,000万円未満:10.0%
・1,000万円~1,200万円未満:4.4%
・1,200万円~1,500万円未満:3.7%
・1,500万円以上:3.7%
また、株式会社GVでは、職種ごとの平均年収に関する調査結果を以下のように紹介しています。
・クリエイティブ系:139万円
・職人・講師系:305万円
・販売・流通系:200万円
・IT・ソフトウェア系:154万円
・インターネットメディア系:180万円
・アーティスト系:184万円
・投資・トレード系:463万円
・オフィスビジネス系:104万円
・コンサルティング系:388万円
・専門職・士業系:293万円
・配達・運送系:174万円
・代行サービス系:110万円
・その他:215万円
フリーランスエンジニアの平均年収
「フリーランス白書2020」には、フリーランスエンジニア・技術開発系職種の29.8%が、年収800万円以上を稼いでいるというデータもあります。
出典:フリーランス白書2020 | フリーランス協会
この割合は、数あるフリーランスの職種のなかで最も高い数字です。
また、PE-BANKに登録するフリーランスエンジニアの平均年収も、およそ800万円※1です。PE-BANKなどのエージェント経由で仕事を獲得した場合、利用していない人よりも年収は多くなりやすい傾向があります。
※1関東エリアのデータです。
一方で、クラウドソーシング中心で仕事を獲得している場合は、エージェント利用よりも年収が低くなる傾向が高いです。2019年の「フリーランス白書」のデータによると、クラウドソーシング経由での仕事をメインに獲得している人の65%が、年収200万円未満になっています。
出典:フリーランス白書2019 | フリーランス協会
この数値には、エンジニアではない職種のフリーランスも含まれているので、フリーランスエンジニアの年収を正確に反映したものではありません。
ただ、全体的な傾向として、クラウドソーシング経由の場合、エージェント経由よりも年収は低い傾向にあるのは事実です。
高年収のフリーランスエンジニアを目指すなら、エージェントの活用を中心に考えるのがおすすめとなるでしょう。
フリーランスエンジニアの平均年収
フリーランスエンジニアの平均年収は、以下のとおりです。
この数字は、PE-BANK内案件の単価相場から算出しています。具体的な金額は、案件難易度や必要スキル、プロジェクトの規模などの条件によって変わります。
【職種別相場のデータ】
・システムエンジニアの平均年収:420〜1,200万円
・Webエンジニア案件の平均年収:420~1,680万円
・プログラマー案件の平均年収:480~960万円
・ネットワークエンジニア案件の平均年収:300~1,080万円
・データベースエンジニア案件の平均年収:480~1,260万円
【言語・スキル別平均年収データ】
「Tech Street」の調査結果では、エンジニアやプログラマーの平均年収は、開発言語やスキルによって開きが生じることがわかっています。以下は、「TECH Street」の調査による、言語・スキル別の平均年収データです。
言語 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 |
---|---|---|---|---|
Scala | 440万円 | 512万円 | 608万円 | 600万円 |
Python | 403万円 | 546万円 | 624万円 | 582万円 |
Swift | 398万円 | 479万円 | 599万円 | 447万円 |
Ruby | 397万円 | 520万円 | 603万円 | 585万円 |
Java | 380万円 | 505万円 | 608万円 | 629万円 |
Perl | 405万円 | 555万円 | 595万円 | 592万円 |
C | 388万円 | 521万円 | 605万円 | 621万円 |
JavaScript | 378万円 | 497万円 | 583万円 | 580万円 |
PHP | 361万円 | 467万円 | 586万円 | 547万円 |
数値出典:「2020年プログラミング言語別/年代別の平均年収ランキング」IT・テクノロジー人材のための社会人コミュニティ「TECH Street」が調査
フリーランスエンジニアの平均年収については、以下のページでも詳しく紹介しています。
フリーランスエンジニアの平均年収はどのくらい?必要なスキルも紹介
高収入フリーランスになるための7つのポイント
高収入のフリーランスエンジニアを目指す場合、以下のスキルや意識、環境を早めに整えておく必要があります。
営業力
フリーランスエンジニアには、企業のような営業担当がいません。
独立後にフリーランスとして活躍するには、自ら仕事を取りにいく必要があります。
具体的には、自分に合った高条件の案件を見つけ、企業の担当者にスキルや経験をアピールする営業力が求められます。
交渉力
高収入のフリーランスエンジニアになるには、自分の負担が少ない仕事を、なるべく高い報酬で受注する交渉力も大切になります。一般的には価格交渉がメインと考えられがちですが、効率よく仕事を進めるには、業務範囲や納期の交渉も必要となります。
また、相手の提案に応じるためには、その内容が自分に合っているかどうかを見定める判断力も大切になるでしょう。
高いスキル
平均以上の高い収入を得るには、レベルの高いスキルや経験も必要です。
時間の自由がききやすいフリーランスエンジニアの場合、空いた時間を使ってスキルアップの副業や資格試験の勉強などもしやすくなります。
また、さらに伸ばしたいスキルがあれば、特定の言語や知識を使える仕事で経験を積んでみてもいいでしょう。
売上・数字への意識
高収入フリーランスエンジニアになるには、「楽しい・おもしろい」などの定性的な基準だけでなく、「売上・数字」といった定量的な視点で案件や自分の仕事を分析することも大切です。
数字を意識しながら仕事をすると、赤字案件も発生しにくくなり、少ない負担で効率的に利益を上げられるようになります。
SNSを活用したブランディング
ほかのフリーランスエンジニアとの差別化を図るためには、SNSを活用したセルフブランディングやセルフプロモーションも大切になります。セルフブランディングを行なうと、高条件の案件獲得につながる以下3つの効果が得られます。
・自分の価値を分析できる
・認知度が高まる
・ファンが増える
信頼獲得
高収入の案件を継続的に受けるためには、以下のような心がけによって信頼を獲得し、お客様との「縁」を切らさないことも非常に大切です。
・納期を守る
・誠実な対応をする
・納品物の品質を高める
・こまめに連絡を取れるようにする など
取引したお客様から信頼を獲得すると、自分に合った好条件の案件が出たときに相談などをしてもらえるようになります。
仕事に専念できる環境
フリーランスとして独立すると、営業活動や確定申告などの経理業務などもすべて自分でしなければなりません。
加えて、お客様からの信頼獲得のために質の高い仕事をする必要もあるため、フリーランスは会社員時代と比べて多忙になりがちです。
そんなフリーランスエンジニアにおすすめしたいのは、PE-BANKなどのエージェント会社を利用して、業務に専念できる環境をつくることです。
PE-BANKの共同受注契約の場合、フリーランスが苦手とする営業や事務作業などもまるごとサポートしてもらえます。
PE-BANKをご利用メリット
まとめ
「フリーランス白書2020」のデータによると、3割に近いフリーランスエンジニアが年収800万円以上稼いでいることがわかります。また、PE-BANKに登録するフリーランスエンジニアの年収もおよそ800万円です(関東エリアの場合)。
このような高収入フリーランスを目指す場合は、以下のようなスキルや環境を整える準備や意識改革を早めに行なう必要があります。
・営業力
・交渉力
・高いスキル
・売上・数字への意識
・SNSを活用したブランディング
・信頼獲得
・仕事に専念できる環境
高条件の案件を探す余裕や交渉力がないといった悩みを抱える方は、30年以上の実績とサポート力で定評のあるフリーランス専門エージェント、PE-BANKにぜひご相談ください。