「ITエンジニアはやめとけ」と言われる理由は?働くメリットを解説
将来性を求めてITエンジニアを目指そうとしても、ネットで「やめとけ」という言葉を目にすると不安になりますよね。
実は、ITエンジニアはやめとけと言われる理由には、一部の過酷な労働環境や、AI技術の発展による市場の変化が背景にあります。
本記事では、ITエンジニアはやめとけと言われる理由について、詳しく解説します。
自分に適性があるかを正しく判断できれば、リモートワークや収入のアップにもつながるはずです。
※本記事で扱う「やめとけ」と言われやすいケースは、ITエンジニアやSESという働き方全体を否定するものではありません。商流・契約条件・評価制度・サポート体制などの面で、不利になりやすい一部の環境を指しています。
ITエンジニアは「やめとけ」と言われる理由

ITエンジニアが「やめとけ」と言われるのは、業界独特の長時間労働や、急激な技術の変化に原因があることがほとんどです。
未経験から挑戦を考えている方は、こうしたネガティブな意見の正体を正しく知ることで、自分に合った環境を選ぶための知識を身につけられます。
ITエンジニアの職種や種類について、詳しく知りたい方はあわせて下記の記事もご覧ください。
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長時間労働になりやすい
ITエンジニアはシステムの構築やサービスの開始時期などに合わせて、納期が設定されています。
とくに、プロジェクトの終盤で作業が遅れると、期限を守るために連日の残業や休日出勤が発生します。
システムの運用・保守など、システムを24時間監視する仕事では、深夜のトラブル対応や緊急の呼び出しが発生することも珍しくありません。
こうした状況が重なると、プライベートの時間が削られ、心身ともに疲れ果ててしまう人が多いため「やめとけ」と言われる原因になっています。
スキルアップのために勉強を続ける必要がある
IT業界は技術の変化が激しいため、スキルアップのための継続的な学習が求められます。
次々に登場する新しいツールを、使いこなすスキルが必要です。
エンジニアとして生き残るためには、仕事が終わった後や休日などの業務外の時間を使って、新しい知識を自力で学び続ける姿勢が求められます。
学ぶことが好きな人にとっては楽しみとなりますが、仕事とプライベートを線引きしたい方にとっては、負担になるかもしれません。
下請け企業の場合は給料が上がりにくい
日本のIT業界は、大きな仕事を請け負う会社から順に、下請け、孫請けへと仕事が流れるピラミッドのような構造になっています。
仕事が発注される流れの末端に行くほど、中間の会社に手数料を多く取られてしまうのが特徴です。
そのため、下請け企業で働くエンジニアの給与は、低くなる傾向にあります。
フリーランスとして仕事を受ける場合にも、企業がどのポジションにいるのかを見極めることは大切です。フリーランスエンジニアの具体的な手取り額を知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。
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スキルと業務内容のミスマッチがある
自分のもつスキルと、業務内容のミスマッチがある場合も働きにくさを感じることがあるでしょう。
未経験者を歓迎する求人の中には、エンジニアとして採用しながら、実際にはITとはまったく関係のない仕事をさせるケースもあります。
たとえば、社内でエクセルの使い方を聞かれたり、機械の故障に対応したりといった、いわゆる便利屋のようなイメージです。
こうした求人に当たってしまうと、なりたかった自分とのギャップに悩み、キャリアが止まってしまうことになります。
運動不足による健康面の心配がある
エンジニアの仕事は、一日のほとんどをパソコンの前で座って過ごすスタイルが基本です。
そのため、運動不足になりやすい点に注意する必要があります。
集中して作業を続けるあまり、歩く機会が極端に減り、肩こりや腰痛、さらには目の疲れからくる頭痛に悩まされる人が多くいます。
座りっぱなしの生活習慣と激務が重なることで、心と体の両方の健康を損ねてしまうリスクがあるため、ご注意ください。
自分自身で、しっかりと健康管理する意識が必要です。
客先常駐の場合は人間関係に左右されやすい
客先常駐とは、自分の会社ではなく、契約先の他社のオフィスで業務を行うスタイルを指します。
この働き方では、プロジェクトが変わるたびに一緒に働くチームや職場のルールが入れ替わるため、高いコミュニケーション能力が必要です。
客先(契約先)の現場では、相談先が限られて孤立感を覚えるケースもあります。
新しい環境への適応にストレスを感じやすい人にとって、客先常駐は精神的な負担が大きくなってしまいます。
AIで代替可能な業務が多い
近年では、AI(人工知能)技術の発展により、ITエンジニアの業務をカバーすることも増えています。
これまで人間が行っていた単純なプログラミングやドキュメント作成といった作業は、AIによって自動化されるでしょう。
ただ指示通りにコードを書くだけでは、将来的にAIに取って代わられるリスクがあります。
技術的な知識だけでなく、AIをパートナーとして使いこなし、顧客の抱える本当の課題を解決するような、人間にしかできない付加価値が重要です。
やめとけと言われやすいITエンジニアの職場環境

ITエンジニアへの転職を考えているとき、「やめとけ」という言葉に不安を感じる方は多いでしょう。
しかし、職種に対してではなく、一部の過酷な職場環境に向けられている声もあります。
ここでは、とくに注意が必要とされる代表的な5つの環境について解説します。
やめとけと言われやすい職場環境を避けたい方は、フリーランスのITエンジニアとして働くのもおすすめです。
ご興味のある方は、ぜひ下記のページより専門のエージェントをご活用ください。
SES(客先常駐)
SES(システムエンジニアリングサービス)は、クライアント先で業務を行うケースが多い働き方です。※なお、労働者派遣や出向とは契約上の位置づけが異なります。
SESは未経験から入りやすいケースもありますが、待遇や成長機会は会社や契約条件によって差があります。
多重下請け構造になっている場合、SESエンジニアの報酬は低く抑える傾向にあります。
ただし、短期間で多くの現場を経験できるメリットもあるため、会社の透明性を確認することが大切です。
また、技術領域や業界理解を広げやすい点は、キャリア初期の経験として活きる場合もあります。
運用・監視系のインフラエンジニア
インフラエンジニアは、インターネットやサーバーといったシステムの基盤を支える重要な役割を担います。
その中でも「運用・監視」をメインとする職場は、システムが24時間365日動くことを前提としているのが特徴です。そのため、生活のリズムが崩れやすいという側面があります。
深夜の障害対応など、緊急時にいつでも対応できるよう控えておく働き方が常態化しているケースもあるでしょう。
家族や友人とのプライベートの時間などを重視する方は、生活リズムが合わずに、将来的なキャリアに不安が残るかもしれません。
インフラエンジニアの仕事内容について、詳しく知りたい方はあわせて下記の記事もご覧ください。
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SIer系のシステムエンジニア
顧客からシステム開発を依頼されるSIer(エスアイヤー)にも、注意が必要です。
プログラムの開発に携われないまま、顧客との調整やドキュメント作成、進捗管理などを任されることも多くあります。
結果的に、ITエンジニアとしてのスキルが身につかないおそれがあります。
顧客と開発メンバーとの間で板挟みになり、精神的に疲弊するリスクもあるため、スキルを身につけたい方には適していません。
顧客の都合に左右されにくい、自社開発の企業という選択肢も考えるべきです。
サポート系の社内システムエンジニア
サポート系の社内システムエンジニアも、スキルを正当に評価されにくいです。
自社の社員が使うIT機器やシステムを管理する場合、専門的な技術スキルをもっているにもかかわらず、「パソコンに詳しい便利屋」のように扱われるリスクがあります。
ユーザーの声を直接聞ける点は、メリットです。
ただし、社内に技術を理解してくれる人がいない孤独感に耐えられるか、事前に見極める必要があります。
テスター・デバッグ
テスターやデバッグ業務は、完成したシステムが正しく動くか確認し、バグと呼ばれるプログラムのミスを見つける仕事です。
未経験から挑戦しやすいですが、単純作業であるためITエンジニアとしてのスキルが身につきにくい傾向にあります。
また、将来的にAIに奪われる可能性が高いといえるでしょう。
ITエンジニアとして生き残るためには、テスター・デバッグだけでなく、不具合の原因を突き止めて、修正までできる技術力が必要です。
ITエンジニアに向いていない人
ITエンジニアは、社会的な需要が高い職業です。
しかし、安易に流行に乗ってキャリアチェンジを決める前に、どのような考え方や性格の人が壁にぶつかりやすいのかを知ることは重要といえます。
ITエンジニアに向いていない人の主な特徴は以下の3つです。
●転職理由が平均年収の高さの人
●スキルアップのための勉強が苦手な人
●企業が求めるスキルを理解できていない人
転職理由が平均年収の高さの人
給料の高さだけを目標にITエンジニアを目指すと、実際の労働環境に耐えられなくなるリスクがあります。
日本のIT業界はゼネコンと同じようなピラミッド型の多重下請け構造です。
そのため、下請け企業では期待した年収に届かない可能性があります。
もし高い報酬だけを求めるなら、納期や複雑な人間関係などの心理的負荷が見合わないと感じるかもしれません。
スキルアップのための勉強が苦手な人
新しいことを学び続けるのが苦手な人は、ITエンジニアに向いていないといえます。
技術が時代遅れになるスピードがほかの業界に比べて早く、数年前に学んだプログラミング言語が突然使われなくなることも珍しくありません。
たとえば、昨今ではAIを使いこなして生産性を高められる人材が求められています。
日頃から積極的に勉強できる方は、ITエンジニアに向いているといえるでしょう。
企業が求めるスキルを理解できていない人
自分のスキルが市場でどう評価されるかを客観的に判断できない人は、キャリアの迷路に迷い込みやすくなります。
プログラミングさえできれば、安泰というわけではありません。
たとえば、顧客の潜在的な課題を発見する能力やプロジェクトマネジメントといった、AIには代替しにくい高度な判断が必要です。
「とりあえず言われた作業だけをしたい」という姿勢でいると、将来的に仕事がなくなるリスクが高まります。
自分の適性が市場ニーズに合っているか、冷静に見極めましょう。
ITエンジニアになるメリット5選

ITエンジニアは、戦略的にキャリアを築くことで、ほかの職業では得がたい多くの恩恵を享受できるのも事実です。
主なメリットは、以下の5つです。
●リモートワークなど働き方の自由度が高い
●将来性がある
●副業などで収入を得やすい
●実力・成果主義である
●フリーランスとして独立しやすい
ITエンジニアは、フリーランスとして独立しやすい職種のひとつです。フリーランスの案件をお探しの方は、専門のエージェントを活用するのもよいでしょう。
ご興味のある方は、下記のページからお気軽にご相談ください。
リモートワークなど働き方の自由度が高い
ITエンジニアは、パソコンとインターネット環境さえあれば業務が完結します。
そのため、オフィスに出社しないリモートワークがしやすい職種です。
毎日の満員電車による通勤のストレスから解放され、自分の好きな場所で仕事ができる点がメリットです。
企業側も優秀な人材を確保するために柔軟な労働環境を整える傾向にあります。
技術を身につけることで会社に依存せず、自分らしい生活リズムを作れるようになります。
将来性がある
デジタル技術はあらゆる産業の土台となっており、ITエンジニアは将来性がある職種です。
時代の変化に合わせて新しい技術を学び続けることで、仕事に困らない専門性を身につけられます。
一方で、学習を怠ると技術の陳腐化、つまり自分の知識が時代遅れになるリスクもあります。
学び続ける姿勢さえあれば、安定した将来性のある職業です。
副業などで収入を得やすい
ITエンジニアのもつプログラミングなどの専門スキルは、会社の外でも高く評価されます。
そのため、副業などで収入を得やすいのがメリットです。
IT業界は慢性的な人手不足にあり、小さなシステム開発やサイト制作といった案件が市場にあふれています。
そのため、本業以外でも空き時間を使って、収入源を増やしやすい職種といえるでしょう。
技術的な知見を活かして、コンサルティングや教育に携わるケースもあります。
実力・成果主義である
ITの世界では学歴や年齢よりも、実際に何ができるかという実力・成果主義です。
たとえば、コードの美しさやシステムの安定性といったスキルが市場価値に直結します。
つまり、若くてもスキルがあれば、年齢に関係なく高い待遇を受けることも珍しくありません。
客観的な実績を積んでいけば、スキルアップのための転職の際にも、高い交渉力をもてます。
フリーランスとして独立しやすい
ITエンジニアは、特定の企業に所属せず、個人で契約を結んで働く、フリーランスへの道が広く開かれているのも大きな魅力です。
日本のIT業界は、技術力を提供するサービス形態が普及しているため、個人でも案件を獲得しやすい構造になっています。
フリーランスとして独立することで、企業に引かれるマージンを最小限に抑え、会社員時代よりも手取り額が増えるケースもあるでしょう。
上流工程の設計能力を磨いていけば、自由と高収入を両立するキャリアを築けます。
まとめ
「ITエンジニアはやめとけ」という声を耳にすると不安になりますが、その理由を知ることで、適切な職場環境を見極められるようになります。
商流・契約条件・サポート体制など、環境によって負担や成長機会に差が出るポイントを理解し、自分に合った職場環境を見極める知識が不可欠です。
リモートワークや実力に応じた高年収など、多くのメリットがあります。
勇気を出して一歩を踏み出し、ITエンジニアとしてのキャリアを掴みましょう。
フリーランスとして独立したいと考えている方は、ITエンジニア専門のエージェントを活用することで、案件探しがスムーズになります。ぜひ選択肢のひとつとして、ご検討ください。
ご興味のある方は、下記のページよりご相談いただけます。
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