安西 愈弁護士からの提言

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安西 愈弁護士からの提言

安西 愈弁護士からの提言

IT技術者の方々が、自己の有する専門的なスキルをもって独立事業者として注文を受け、請負業務を自己責任で完成し、あるいは業務の委託を受け独立して業務の処理を行い完了(納品)することは、憲法に保障された営業の自由であり、職業選択の自由で保障されるべきです。


わが国は、このような個人の能力・技術を活用して豊かで文化的な社会を形成する自由を保障し、その侵害に対しては毅然と立ち向かう必要があります。ところが、昨今の偽装請負、違法派遣、非正規労働者問題から、これらの独立自営の個人事業主への業務の請負、委託を企業のコンプライアンスということで回避する傾向があることは残念であり、まさにこれは「羹に懲りて膾を吹く(中国、楚辞)」という例えのとおりです。


本コンテンツは、IT技術者の個人事業主の方々への適正な請負・業務委託のガイドラインを定めたもので、これを活用して発展して頂きたいと存じます。

弁護士 安西 愈

安西 愈 (あんざいまさる)弁護士の提言

安西 愈 (あんざいまさる)弁護士1938年香川県に生まれる。1958年香川労働基準局に採用。大内労基署等勤務(労基 監督官)。1962年中央大学法学部(通信教育課程)卒業。1964年労働省労働基準局 監督課へ転任。1969年労働省退職、司法研修所に入る。1971年弁護士登録。

1985年 第一東京弁護士会副会長。1999年日本弁護士連合会研修委員長。2004年 中央大学法科大学院客員教授。現在 弁護士(安西法律事務所)、東京地方最低賃金 審議会会長、前最高裁司法研修所教官、前労働省科学顧問。

主な著書

「労働時間・休日・休暇の法律実務」(中央経済社)、「賃金・賞与・退職金の法律実務」(中央経済社)、 「採用から退職までの法律知識」(中央経済社)、「労働基準法のポイント」(厚有出版)、「労働災害の

民事責任と損害賠償 上・中・下・続」(労災問題研究所)、 「人事の法律常識」(日経文庫)、「管理職のための人事・労務の法律」(日経文庫)、「新版・労働者派遣法の法律実務(上・下)」(労働調査会)、 「労働者派遣と請負・業務委託・出向の実務」(労働調査会)ほか多数。

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