インフラエンジニアの資格取得ロードマップ。スキルアップの期間は?
インフラエンジニアの資格ロードマップを知ることは、キャリアアップやスキル形成を目指すうえで助けになります。
たとえばITパスポートや基本情報技術者試験、CCNA、LinuCやLPIC、AWS認定は有名な資格です。
資格取得の際は、順番を意識することで学習がスムーズに進められます。
本記事では、インフラエンジニアの資格取得ロードマップについて、わかりやすく解説します。
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インフラエンジニアの資格取得ロードマップ

インフラエンジニアを目指すなら、資格は知名度ではなく「実務で使う順番」で学ぶことが重要です。
ITの基礎を理解し、Linux・ネットワーク・クラウドへ段階的に進むことで、知識がつながり、実務で活かせるスキルを効率よく身につけられます。
1.ITの基礎を固める
最初は、ITの基礎知識を固めることが重要です。
いきなりCCNAやAWSなど、インフラ系の専門知識を学ぼうとしても難しく、学習がスムーズに進まないおそれがあります。
コンピュータの仕組みやネットワーク、セキュリティを先に知っておくと、後の専門資格で「何を学んでいるのか」が理解しやすくなります。
ITインフラエンジニアにおすすめの資格や難易度、必要性などは、下記の記事でまとめているので、興味のある方はご覧ください。
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ITパスポート
ITパスポート試験とは、ITの基礎知識やセキュリティ、ビジネス知識を幅広く学べる、入門国家資格です。
たとえば、コンピュータの基本、情報を守るためのセキュリティ、仕事で使うシステムの考え方などを学べます。
エンジニア向けの深い技術資格というよりは、ITの世界で使われる言葉に慣れるための資格です。
専門書を読んでも言葉の意味がわからない人は、ここから始めると学習の不安を減らせます。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験とは、ITの基礎知識からプログラミング、ネットワーク、セキュリティまで幅広く学べるエンジニアの登竜門とされる国家資格です。
主に、ネットワークやデータベース、セキュリティ、アルゴリズムなどを幅広く学びます。
ITパスポートより学ぶ内容は深くなりますが、現場で技術の会話についていくための土台を固めるのに最適です。
IT業界の基礎力があると、伝えやすい資格です。
2.ネットワーク・Linuxの基礎を学ぶ
インフラエンジニアを目指すなら、ネットワークとLinuxは早めに学ぶべき中心分野です。
ネットワークは機器同士が通信する仕組みを指し、Linuxは多くのサーバーで使われる基本ソフトのことです。
インフラエンジニアの運用や監視業務でも、障害が起きたときに通信やサーバーの状態を確認する場面があります。
この段階では、資格がただの暗記ではなく、現場で使う知識として見えやすくなります。
CCNA
CCNAとは、ネットワークの基礎知識や機器設定スキルを証明できる、シスコ認定のネットワークエンジニア向け資格です。
主にIPアドレス、ルーティング、スイッチング、VLANなどを学びます。
IPアドレスは機器の住所のようなもので、ルーティングはデータが目的地まで進む道を決める仕組みのことです。
また、VLANは同じ機器を使いながら、通信のまとまりを分ける技術を指します。
通信が止まった原因を探る力につながるため、案件参画時のアピール材料となる資格です。
LPIC-1(LinuC-1)
LPIC-1(LinuC-1)とは、Linuxサーバーの基本操作や管理スキルを証明できる、インフラエンジニア向けの入門資格です。
主にLinuxのコマンド操作やファイル権限、ユーザー管理、プロセス確認、ログ確認などを学びます。
コマンド操作とは、画面をクリックするのではなく文字で命令を入力して操作する方法のことです。
ログとは、システムやアプリの動作状況・エラー・操作履歴などを記録したデータで、原因調査や監視に使われる情報のことです。
これらを読めるようになると、運用や保守の現場で作業の意味を理解しやすくなります。
3.クラウド・Webシステム構築について学ぶ
Linuxとネットワークの基礎が見えてきたら、クラウドとWebシステムの構築へ進みます。
クラウドとは、自社で機械を持たずに、インターネット上のサービスとしてサーバーや保存場所を使う仕組みのことです。
AWSを学ぶと仮想サーバーや保存領域、データベース、権限管理を組み合わせてシステムを作る考え方が身につきます。
サーバーやネットワークの構築・設計を担当する場合、とくに学習すべき分野です。
AWS SAA
AWS SAAは、クラウド上で安全で止まりにくいシステムを作る考え方を学ぶ資格です。
EC2はAWS上で使う仮想サーバー、S3はデータを保存する場所、RDSはデータベースを扱うサービス、IAMは誰にどの操作を許すかを決める仕組みを指します。
どのサービスをどう組み合わせると安全に動くのかを考えるため、設計や構築へ進みたい人に向いています。
CCNP
CCNPとは、大規模ネットワークの設計・構築・運用スキルを証明できる、CCNAの上位にあたるネットワークエンジニア向けの資格です。
CCNAよりも高度なネットワーク資格で、主に大規模な通信の設計や複雑な設定を学びます。
実務経験がない状態で挑戦すると、内容が現場の作業と結びつきにくく、学習の負担が大きくなりやすいです。
まずはCCNAで基礎を固め、現場で機器の設定や障害対応に触れてから学ぶほうが、資格の意味を説明しやすくなります。
LPIC-2(LinuC-2)
LPIC-2(LinuC-2)は、Linuxサーバーやネットワークの設計や構築、運用に必要な中〜上級レベルのスキルを証明する、Linux技術者認定資格です。
複数のサーバーを扱う設定やネットワークサービス、トラブル対応など、LPIC-1(LinuC-1)よりも、実務に近い内容が増えます。
運用や保守の仕事に入った後、手順書通りの作業で終わらせず、仕組みを理解して構築に進む準備として学ぶと効果的です。
4.アーキテクト・上流工程を目指す
インフラエンジニアに求められる知識を身につけた後は、アーキテクト・上流工程を目指す流れがおすすめです。
アーキテクトとは、システム全体の構成を考える役割を指します。
また上流工程では、システムを作る前に要件を整理し、どのような仕組みにするかを決める必要があります。
上流工程は、資格取得だけで到達できる段階ではありません。
ただし、AWSやセキュリティを深く学ぶことで、構成を判断する力が身につきます。
AWS SAP
AWS SAPは、AWS環境の設計や運用に関する高度な知識と実務スキルを証明する、上級レベルのAWS認定資格です。
AWS SAAの次に、AWS SAPを目指す流れが一般的です。
たとえば、システムを安全に動かす方法や障害に強い構成、費用を抑える設計、クラウドへの移行の進め方などを深く学びます。
AWSを使った構築や運用を経験し、なぜその構成にするのかを説明できるようになってから挑戦すると、クラウドアーキテクトを目指す材料になります。
情報処理安全確保支援士
情報処理安全確保支援士とは、サイバー攻撃対策や情報セキュリティ管理に関する高度な知識・技能を持つことを証明する、国家資格のセキュリティ専門資格です。
主に、情報やシステムを攻撃や不正利用から守る考え方を学びます。
具体的には、アクセス権限や暗号化、事故が起きたときの対応などです。
インフラエンジニアは、サーバーやネットワークを作るときに、セキュリティの観点からも安全性を考える必要があります。
取得する資格の順番が大切な理由

インフラエンジニアを目指すなら、資格は難しそうなものから選ぶのではなく、仕事で使う知識の流れに合わせて学ぶことが大切です。
ITの全体像を知り、サーバーやネットワークを理解し、その後にクラウドへ進むと、学んだ内容が実務につながりやすくなります。
プログラミング関連の資格についても下記の記事でまとめているので、興味のある方はご覧ください。
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自分に合っていない高難易度資格の学習は挫折しやすい
未経験のうちは、難しい資格よりも基礎資格から始めるほうが現実的です。
CCNPや高度な情報処理技術者試験は、実務経験がないと内容を仕事の場面に結びつけにくく、理解が深まりにくい傾向があります。
最初はITパスポートや基本情報技術者試験でITの全体像をつかみ、その後にLinuC、LPIC、CCNAへ進むと、無理なく理解を積み上げることが可能です。
点の知識だと実務で使えない場合がある
資格取得の学習では、知識をバラバラに覚えるより、関連づけて理解することが大切です。
たとえば、AWSを先に学んでも、Linuxやネットワークがわからないと、クラウド上で不具合が起きたときに原因を調べにくくなります。
実務では複数の技術を組み合わせてシステムを運用するため、周辺知識も含めて理解しておくことが重要です。
関連する分野を学ぶことで、トラブル対応や設計時にも応用しやすくなります。
複数の資格を取得しようとすると整理しにくい
IT系資格は種類が多いため、やみくもに手を広げると、何から学ぶべきか迷いやすくなります。
たとえばITパスポートや基本情報技術者試験、CCNAなどを同時に進めると、学習内容が整理しにくく、負担が大きくなる場合があるでしょう。
まずは基礎知識を固め、その後にサーバー・ネットワーク、クラウドへと段階的に学ぶことで、自分に合った学習計画を立てやすくなります。
インフラエンジニアがスキルアップするための期間

未経験のインフラエンジニアの場合、すぐに設計やクラウドの仕事を任されるわけではありません。
インフラエンジニアは、設計・構築・運用まで幅広い工程を担う専門性の高い職種です。そのため、運用監視や保守で現場作業を覚え、その後に構築や設計へ進む流れが現実的です。
資格も年数や経験に合わせて資格を選ぶことで、学習した内容を仕事に結びつけやすくなります。
0〜2年(ITの基礎固め)
0〜2年は、インフラエンジニアとして働くための基礎力を身につける時期です。
未経験から目指す場合は、まずITの基本知識やLinux操作、ネットワークの仕組みを学び、LinuCレベル1やCCNAの取得を目標にするとよいでしょう。
入社後は運用監視や保守業務を通じて、手順書に沿った対応だけでなく、ログを確認しながら障害原因を考える力を養っていきます。
2〜5年(専門性を向上させる)
2〜5年目は、運用や保守で得た経験を構築や設計につなげる時期です。
構築はサーバーやネットワークを実際に作るもので、設計はどのような構成にするかを決める業務です。
この段階ではAWS SAAや応用情報技術者を目標にし、クラウド設計やセキュリティ、IaCという設定作業をコードで管理する考え方を学ぶと、専門性を高めやすくなります。
5年以上(スペシャリスト)
5年以上の経験を積んだ後は、専門分野を深めるか、プロジェクト全体を管理する方向を目指します。
AWS SAPは高度なクラウド設計、情報処理安全確保支援士は情報を守るセキュリティ、PMPはプロジェクト管理を学ぶ資格です。
ネットワークスペシャリストも目標になります。
システム全体の設計や、大規模案件の統括に関わる段階です。
キャリアアップに合わせて年収アップも目指したい方は、下記の記事でインフラエンジニアの平均年収を把握しておくとよいでしょう。
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まとめ
インフラエンジニアの資格ロードマップは、関われる案件の幅を広げるうえで、学習の迷いを減らす道しるべになります。
まず、ITパスポートや基本情報技術者試験で基礎を固め、次にCCNAやLinuC、LPICでネットワークとLinuxを学びましょう。
その後、AWS認定でクラウドや設計の理解を深めると、運用監視から構築、上流工程へ進む道が見えやすくなります。
資格取得で基礎知識を固めつつ、実際にどのような業務で役立てられるのかを把握しておくとスムーズです。
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