AWSでできることは?特徴や他社クラウドとの比較ポイントを解説
AWSは、サーバーの構築やデータ保管といったインフラ機能に加え、AI活用やコールセンター構築などの業務用途まで、さまざまなシステムを実現できます。
「クラウドに興味はあるけれど、自社の業務に本当に使えるのか判断できない」という声は多く、サービス名を見ても用途がイメージしにくいと感じる方は少なくありません。
本記事では、AWSでできることを整理しながら、他社との比較ポイントを解説します。
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AWSでできること

AWSはAmazonが提供するクラウドサービスの総称で、200以上のサービスが揃っています。
サーバーの構築からデータの保管、AIの活用まで、ITインフラに必要なほぼすべてをインターネット経由で利用可能です。
ここでは、AWSの代表的なサービスと用途を詳しく紹介します。
AWSエンジニアの仕事内容やスキルについて知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
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サーバー環境の構築(Amazon EC2)
Amazon EC2を利用すると、物理サーバーを用意することなく、必要なサーバー環境を短時間で構築することが可能です。
従来はサーバーの購入や設置に数週間を要するケースもありましたが、EC2なら数分で立ち上げられます。
アクセス増加時には、サーバーの性能や台数を柔軟に拡張し、需要が落ち着けば縮小できるため、無駄なコストを抑えながら安定したシステム運用を実現できます。
サーバーエンジニアに役立つ資格やキャリアパスについて知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
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データの保存(Amazon EBS・Amazon S3)
Amazon S3とAmazon EBSを活用することで、用途に応じた効率的なデータ管理が可能です。
Amazon S3は画像や動画、文書などのデータを大量に保存できるストレージサービスで、高い耐久性を備えているため長期保管にも適しています。
一方、Amazon EBSはサーバーに接続して利用するストレージです。
主に、OSやアプリケーションの実行に必要なデータを保存する用途に利用されます。
両者を使い分けることで、安全性と運用効率を両立したデータ管理を実現できます。
データベースの利用(Amazon RDS)
Amazon RDSを利用すると、顧客情報や販売履歴などを管理するデータベースを、クラウド上で簡単に運用できます。
データベースの運用には、バックアップやソフトウェア更新といった保守作業が必要ですが、RDSではこれらを自動化できるため、管理負担を軽減できます。
そのため、担当者はメンテナンス業務に時間を取られることなく、データ分析や業務改善など本来注力すべき業務に集中できるでしょう。
データベースエンジニアについて詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
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Webサイト作成(Amazon Lightsail)
Amazon Lightsailを利用すると、専門的な知識がなくても手軽にWebサイトを構築・公開できます。
設定項目が比較的少なく、月額固定料金で利用できるため、コストを把握しやすい点が特徴です。
また、WordPressなどの一般的なWebサイト構築ツールを簡単に導入できるため、短期間でサイトを立ち上げられます。
初めてクラウドを利用する方や、小規模なWebサイトを運営したい場合に適したサービスです。
仮想デスクトップ環境の構築(Amazon WorkSpaces)
Amazon WorkSpacesを利用すると、クラウド上に仮想デスクトップ環境を構築し、場所を問わず業務を行えます。
自宅や出張先からパソコンやタブレットでアクセスするだけで、オフィスと同じ作業環境を利用することが可能です。
また、データはクラウド上で管理されるため、端末の紛失や盗難が発生しても情報漏えいのリスクを抑えられます。
リモートワークの推進と、セキュリティ対策を両立したい企業に適したサービスです。
データの可視化・分析(Amazon QuickSight)
Amazon QuickSightを活用すれば、蓄積したデータをグラフやダッシュボードで可視化できるため、分析しやすくなります。
たとえば、売上や顧客数などのデータを一画面にまとめて表示できるため、状況の把握や意思決定の効率化が可能です。
また、ExcelやCSVファイルのデータも取り込めるため、手作業による集計やレポート作成の負担を軽減できます。
データをわかりやすく活用し、業務改善につなげたい企業に適しています。
コールセンターの実装(Amazon Connect)
Amazon Connectを利用すると、クラウド上でコールセンター環境を構築できます。
従来は、電話交換機の設置や回線契約などに時間がかかりましたが、Amazon Connectならパソコンとインターネット環境があれば導入が可能です。
また、AIを活用した自動音声応答による24時間対応や、顧客との過去のやり取りを確認できる機能も備えています。
リモートワークや災害時の事業継続にも対応しやすく、柔軟な顧客対応を実現できるサービスです。
IoTデバイスとの接続(Amazon IoT Core・FreeRTOS)
Amazon IoT CoreとFreeRTOSを活用すると、さまざまなIoTデバイスをクラウドと接続し、効率的に管理できます。
たとえば、工場の設備や温度センサーから送られるデータをリアルタイムで収集・分析し、異常の早期発見や設備管理に役立てることが可能です。
Amazon IoT Coreがクラウドとの安全な通信を担い、Amazon FreeRTOSがデバイス側の制御を支えます。
これにより、IoTを活用した業務の自動化や運用効率の向上を実現できます。
マイクロコントローラ向けのオペレーティングシステム – FreeRTOS – AWS
Amazon Personalizeを利用すると、AI・機械学習を活用したレコメンド機能を、自社サービスへ導入できます。
具体的には、ユーザーの閲覧履歴や購入履歴を分析し、一人ひとりに適した商品やコンテンツを自動で提案することが可能です。
従来は、専門知識や大規模な開発体制が必要でしたが、Amazon Personalizeを活用することで短期間で導入できます。
顧客体験の向上や売上拡大を支援するサービスとして、活用されています。
開発の支援(Amazon CodeCatalyst)
Amazon CodeCatalystを活用すると、アプリケーション開発に必要な工程を効率的に管理できます。
たとえば、コード管理やテスト、リリースといった作業をひとつの環境で実行できるため、複数のツールを使い分ける手間を削減できます。
開発環境のセットアップも効率化できるため、チームは実際の開発業務に早く着手することが可能です。
開発プロセス全体の生産性を高め、迅速なサービス提供を支援するサービスです。
AWSの特徴

「クラウドに切り替えたいけど、本当にコストや手間は減るのか」という疑問を持つ方は、少なくありません。
AWSには、コストの柔軟性・拡張性・セキュリティなど、企業規模を問わず導入しやすい特徴が揃っています。
従量課金制でコストを抑えやすい
AWSは従量課金制を採用しており、利用した分だけ料金を支払うため、コストを最適化しやすい点が特徴です。
初期費用を抑えて利用を開始できるほか、アクセス数や利用量が少ない時期にはリソースを縮小することで費用を削減できます。
また、長期間の利用を前提としたリザーブドインスタンスを活用すれば、通常料金より割引を受けることも可能です。
拡張性が高い
AWSは拡張性に優れており、システムの利用状況に応じてリソースを柔軟に増減できます。
たとえば、キャンペーンやセールなどでアクセスが急増した場合でも、サーバーの性能や台数を自動で拡張し、安定したサービス提供を維持できます。
従来のように物理サーバーを追加するための調達や設置作業が不要なため、短時間で対応できる点もメリットです。
事業規模や利用者数の変化に合わせてシステムを成長させやすく、将来的な拡大にも柔軟に対応できます。
安定したサービス運用を実現できる
AWSは高い可用性と耐障害性を備えており、安定したサービス運用を実現しやすい点が特徴です。
データを複数の拠点に分散して保管する仕組みを採用しているため、一部で障害が発生してもサービスを継続できます。
とくに、Amazon S3は非常に高いデータ耐久性を備えており、データ消失のリスクを大幅に低減できます。
システム停止やデータ損失のリスクを抑えながら、継続的で安定した事業運営を支援できるでしょう。
最新の技術を取り入れやすい
AWSのなかには、生成AIや機械学習といった最先端の技術も含まれています。
生成AIとは、文章・画像・音声などを自動で作り出すAI技術のことです。
Amazon Bedrockというサービスを使えば、自社でAIを一から開発しなくても、問い合わせへの自動回答やマーケティング文章の自動生成が実現できます。
以前は高度なデータ活用は、専門の技術者を多く抱える大企業にしか難しかったものです。
しかし、昨今は規模を問わず、どの企業でも利用できる環境になっています。
セキュリティ対策が施されている
AWSは金融機関や政府機関も利用するほど、強固なセキュリティ環境を持っています。
ただし、「AWSを使えば自動的に安全になる」わけではありません。
物理的な設備の保護はAWS側が担い、OS・アプリケーション・データの管理は利用者側が担うという役割分担があります。
この考え方を責任共有モデルと呼び、利用者はアクセス権限の設定や操作ログの記録といった自社側の対策を適切に行うことが求められます。
24時間365日サポート体制が整っている
AWSは有償のサポートプランを契約することで、昼夜を問わず技術的な相談ができる体制を整えています。
社内にエンジニアを確保することが難しい中小企業には、AWSの運用をまるごと専門会社に任せる、フルマネージドというサービスも選択肢のひとつです。
設計から日常の運用・保守まで一括して委託できるため、IT担当者が不在でもシステムを安心して動かし続けられます。
グローバルなシステム展開がしやすい
AWSは世界中にデータセンターを構えており、海外のユーザーにも遅延の少ない安定したサービスを届けられます。
現地に自社の拠点を持たなくても、AWSのインフラを通じてシステムを海外へ広げることが可能です。
国内でも、拠点間でのデータ共有速度が向上したという声があるように、地理的な距離を越えた柔軟な運用が実現できます。
AWSと他社クラウドとの比較ポイント

クラウドサービスを選ぶとき、どれがよいか迷う方は多いです。
それぞれに得意な領域があり、自社の状況によって最適な選択肢は変わります。
AWSと他社クラウドの比較ポイントを、把握しておきましょう。
サービスの種類が多い
AWSが他のクラウドと大きく異なる点のひとつは、200以上というサービスの豊富さです。
サーバーの構築やデータ保管といった基本的な用途から、AI活用やコールセンターの構築まで、ITに関するほぼすべての場面に対応できます。
複数の用途をひとつのクラウドでまかないたい場合、選択肢の幅が広いAWSが候補に上がりやすいです。
導入実績が豊富にある
AWSは2026年現在も高いシェアを維持しており、スタートアップから上場企業、政府機関まで幅広い組織が利用しています。
導入実績が豊富にある点も、メリットのひとつです。
実績が長く積み重なっているため、何か問題が起きたときの対処法や運用のコツが、世界中の利用者によって共有されています。
「使っている人が多い環境」は、困ったときに情報を探しやすいという、実務上の安心感にもつながります。
幅広い用途に対応できる
AWSは個人ブログ規模の小さなWebサイトから、大企業の基幹システム、AIを活用した業務自動化まで、企業の規模や目的を問わず対応できる柔軟性を持っています。
一方、Azureはマイクロソフト製品をすでに使っている企業にとって、親和性が高いのが特徴です。
また、Google CloudはBigQueryなどのデータ分析基盤や機械学習に強みを持ち、データドリブンな活用を重視する企業や開発者に支持されています。
特定の用途に縛られず、幅広いニーズをカバーしたい場合はAWSが選ばれやすい傾向にあります。
まとめ
AWSでできることは、サーバー構築やデータ保管、AI活用などさまざまです。
利用分だけ料金が発生する仕組みのため、クラウド移行のハードルは以前より大きく下がっています。
他社クラウドとの比較で迷う場合も、幅広い用途への対応力と世界シェア首位の実績を持つAWSは有力な選択肢のひとつです。
まずは、小さく試すところから始めてみましょう。
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