Azureとは?機能やサービス、導入の流れを初心者向けに解説
「Azureって名前は聞いたことあるけれど、何ができるんだろう」
「AWSやGCPとの違いは?」
Azureの全体像が整理できず、お悩みではないでしょうか。
AzureはMicrosoftが提供するクラウドサービスであり、サーバーの移行からデータ保存、認証管理、生成AIまで幅広く活用できます。
一方で、サービスの数や専門用語も多いため、何から理解すべきかわかりにくい部分も少なくありません。
本記事では、AzureでできることやAWS・GCPとの違い、メリット・デメリット、導入の流れをわかりやすく解説します。
本記事を参考にAzureの特徴や活用方法を理解すれば、自社にAzureが適しているか判断できるようになります。
フリーランスを始めたい!自分の市場価値を知りたい!案件を探したい!
などでお悩みの方にオンライン相談会を開催中。是非お気軽にご相談ください。
Azureとは?初心者向けにわかりやすく解説
Azureとは、Microsoftが運営する企業向けのクラウドサービスです。
クラウドサービスとは、自社でサーバーや保管場所を持たず、インターネット経由で必要なIT機能を使える仕組みのことです。
Azureを使えば、仮想サーバーの構築、データ保存、ネットワーク管理、アプリケーション開発、AI活用など、システム運用に必要な200種類以上の機能を組み合わせて利用できます。
そのため、社内システムのクラウド移行や業務効率化、DX推進など、さまざまな目的で活用されています。
また、Microsoftが提供するサービスであるため、企業向けの各種Microsoft製品と連携しやすい点も特徴です。
Azure・AWS・GCPの違い
Azure・AWS・GCPはどれも世界的に高いシェアを持つクラウドサービスであり、下記のような違いがあります。
| サービス名 | 特徴 |
|---|---|
| Azure(Microsoft Azure) | ● Microsoft製品との連携に強い ● 社内システムを活かしたまま移行しやすい |
| AWS(Amazon Web Services) | ● 目的に合わせたカスタマイズが柔軟にできる ● 利用実績が多く情報を集めやすい |
| GCP(Google Cloud Platform) | ● データ分析や機械学習に強い ● BigQueryで大量データを高速に扱える |
どのサービスが最適かは、既存システムの構成や導入目的によって異なります。
Microsoft製品を利用している企業であればAzure、カスタマイズの柔軟性を重視するならAWS、データ分析が主な目的ならGCPといったように、自社の状況に合わせて使い分けましょう。
Azureの代表的な機能とサービス

Azureには、企業のシステム運用を支える機能が数多くそろっています。
代表的なサービスの役割を押さえ、自社でどのように活用できるかイメージしてみましょう。
仮想サーバーを構築できる「Azure Virtual Machines」
Azure Virtual Machinesは、クラウド上に仮想サーバーを用意できるサービスです。
仮想サーバーとは、実物の機械を自社に置かず、インターネット経由で使えるサーバー環境を指します。
サーバーを動かす基本ソフトであるOSを自由に選びたい場合や、今あるシステムをそのまま移したい場合に向いています。
ただし、OSの更新やセキュリティ対策は利用者側で管理する必要があるため注意しましょう。
Webアプリを開発・公開できる「Azure App Service」
Azure App Serviceは、Webアプリの開発から公開までを支えるサービスです。
Webアプリとは、ブラウザから使う業務システムや申し込みフォームのような仕組みを指します。
通常、こうしたアプリの公開にはOSの更新やセキュリティ対応、サーバー機器の保守といった作業が必要です。
しかし、Azure App Serviceではこれらの役割をAzure側が担うため、開発者はアプリ開発に集中できます。
認証・アクセス管理を行える「Microsoft Entra ID」
Microsoft Entra IDは、社員のログイン情報とアクセス権限をまとめて管理するサービスです。
一度のログインで複数のサービスを使えるシングルサインオンや、パスワードに加えてスマートフォンなどで本人確認する多要素認証に対応しています。
社内システムやクラウドサービスごとに利用者の権限を設定できるため、必要な人だけがアクセスできる環境を整えられます。
不正アクセスを防ぎたい企業や、複数サービスのログイン管理を簡単にしたい担当者に役立ちます。
データ保存やバックアップを担う「Azure Storage」
Azure Storageは、ファイルやシステムのデータをクラウド上に保存するサービスです。
自社サーバーだけにデータを置くと、データが溜まっていくにつれて、サーバーの故障や保管容量の不足が課題になりやすくなります。
しかし、クラウドに保存場所を持てば、サーバー容量の増設やバックアップ管理の手間を軽減できます。
保存の方式や容量に応じて料金が決まるため、用途に合わせて料金を調整しやすい点もメリットです。
生成AIを活用できる「Azure OpenAI Service」
Azure OpenAI Serviceは、文章の作成や要約、分析に生成AIを使えるサービスです。
Microsoftのセキュリティ基準のもとで利用でき、現在はMicrosoft Foundryというプラットフォーム上で提供されています。
自社のデータと組み合わせれば、社内向けのチャットボットや文書検索の仕組みも作れます。
入力した情報がモデルの学習に使われないため、情報管理を重視する企業でも、導入しやすいサービスです。
Azureを導入するメリット

Azureのメリットは、既に導入しているMicrosoft製品や社内システムを活かしながら、クラウド化を進めやすい点にあります。
費用やセキュリティを管理する仕組みも整っているため、使い方を整理しておけばスムーズに移行できます。
WindowsやMicrosoft 365とスムーズに連携できる
AzureはMicrosoftのサービスであるため、多くの企業で導入されているWindowsや、Microsoft 365と連携できます。
たとえば社員のアカウントをMicrosoft Entra IDでまとめて管理していれば、一度のログインでMicrosoft 365や社内システムなど、複数のサービスを利用できるようになります。
操作画面や管理の仕組みも共通する部分が多いため、担当者が新しく手順を覚える手間を抑えられるメリットがあります。
高水準のセキュリティで安心して使える
Azureは、企業が安全にクラウドを使うための管理機能を備えています。
データの暗号化やパスワードに加えて、本人確認を求める多要素認証など、情報を守る仕組みがそろっているため、機密情報を安全に管理できます。
また、不正アクセスの監視も常時行われているため、異常なアクセスが発生した際も迅速な対応が可能です。
セキュリティ基準が高いため、金融や医療など情報管理が厳しく求められる分野でも検討しやすいです。
オンプレミスと組み合わせるハイブリッド構成に強い
Azureは、オンプレミスの社内サーバーを残しつつクラウドも使いたい企業に向いています。
オンプレミスとは、自社でサーバーなどの機械を持ち、社内で管理する環境を指します。
Azure File Syncを使えば、社内のWindows Serverとクラウド上のファイル共有を同期することが可能です。
よく使うデータは手元にキャッシュし、アクセス頻度の低いデータはクラウドへ移動する使い分けができるため、準備を整えながら段階的にクラウド化を進められます。
必要な分だけ使えるため初期コストを抑えやすい
Azureは使用量に応じて料金を支払う従量課金制です。
そのため、スモールスタートで様子を見ながら、段階的に利用範囲を広げられます。
また、利用していないサーバーやサービスを停止すれば、その分の費用を削減することも可能です。
こうした特性から、まず機能を試したい場合や、予算をかけずに企画をスタートさせたい場合に向いています。
Azureのデメリット
Azureには多くのメリットがありますが、費用や運用の管理を考えずに使い始めると思わぬデメリットが生まれる場合もあります。
とくに料金の仕組みや管理範囲を理解しないまま進めると、導入後に想定以上の費用や運用負荷が発生するおそれがあります。
従量課金制のためコスト管理が複雑になる
Azureの従量課金制は初期費用を抑えられる一方で、使った分だけ料金がかかるため、コストの管理が難しくなりがちです。
サービスごとに料金の決まり方が異なるため、使っていない機能をそのままにしておくと、想定外の費用が発生することもあります。
Azureには使った費用を可視化するツールや、上限を超えそうなときに通知するアラート設定が用意されています。
これらをうまく活用して無駄な出費を抑えましょう。
設計・運用にはクラウドの専門知識が必要になる
Azureは多くの機能を備える反面、自社に合った構成を設計・運用するには、クラウドの専門知識が必要になります。
どのサービスを選び、どう組み合わせ、安全に使うための設定をどうするかなど、導入や構成の判断にはクラウドの知識が欠かせません。
社内に詳しい人材がいない場合は、AZ-900などの資格学習で基礎を身につけたり、外部の専門会社に支援を依頼したりしましょう。
機能の更新が頻繁であるため最新の仕様を追いにくくなる
Azureは機能の追加や仕様の変更が頻繁に行われます。
利便性が高まる一方で、一度覚えた使い方や画面が変わることもあるため、最新の仕様を追い続ける負担があります。
普段からMicrosoftの公式ドキュメントや更新情報を定期的に確認し、変更点を把握しておきましょう。
仕様変更を確認する担当者をあらかじめ決めておけば、情報の見落としを防ぎやすくなります。
リソース階層が独特で慣れるまで時間がかかる
Azureはリソースを管理する階層構造が独特です。
利用するサービス(リソース)を「リソースグループ」という単位でまとめ、その上に契約単位の「サブスクリプション」を置くなど、複数の階層で管理します。
Azureを導入し始めた直後だとリソース階層に慣れていないため、どの単位で管理し、誰にどの権限を与えるかを整理しないと、後から設定変更の手間が増えます。
最初に全体の構造を理解し、小規模な環境設定から慣れていきましょう。
Azure導入の流れ

Azureを導入する際は目的を決めてから構成を考え、初期設定や環境構築へ進んでいきましょう。
利用範囲や管理方法を先に整理しておけば、不要な機能で費用が増えたり、担当者の負担が大きくなったりする失敗を避けやすくなります。
目的・課題を整理する
Azureの導入は、まず「何のために使うのか」を整理することから始まります。
コスト削減、システムの安定化、リモートワークへの対応など、目的によって選ぶサービスや構成が変わるためです。
目的が曖昧なまま進めると不要な機能まで導入し、費用や運用の負担が増える原因になるため、現状の課題やクラウド化で解決したい点を洗い出しておきましょう。
解決したい課題に優先順位をつけておくと、必要なサービスを絞り込みやすくなります。
利用サービスと構成を決める
次に、整理した目的をもとに、使うサービスと全体の構成を決めます。
たとえば社内サーバーを移行するならAzure Virtual Machines、Webアプリを公開するならAzure App Serviceというように、目的に合った機能を選びましょう。
併せて、データの保存場所やセキュリティの設定、想定される費用も検討します。
判断が難しい場合は、Microsoftのパートナー企業など外部の専門家に相談してもよいです。
Azureアカウントを作成し初期設定を行う
サービスと構成が決まったら、Azureを使うためのアカウントを用意し、初期設定を行います。
アカウント作成後は、契約単位である「サブスクリプション」や、リソースをまとめる「リソースグループ」を設定します。
また、誰がどの操作をできるかという権限の範囲もこの段階で決めておきましょう。
最初に権限のルールを整えておくと、運用が始まってからの混乱を防げます。
Azureで環境構築をする
初期設定が済んだら、想定していた構成に沿ってAzure上へ環境を構築します。
仮想サーバーやデータベースなど、必要なサービスを管理画面から作成し、動作を確認しながら設定を進めていきましょう。
最初から本番環境に移すのではなく、まずはテスト環境で試し、問題がないかを確かめてから本番環境へ移行すると安心です。
また、運用開始後も、費用や利用状況を定期的に見直すことが大切です。
まとめ
Azureは、サーバー移行やデータ保存、認証管理、生成AIの活用まで幅広く支えるクラウドサービスです。
AWSやGCPとは得意な分野が異なり、既存のMicrosoft製品と連携しながらクラウド移行を進めたい企業に向いています。
導入する際は、目的、使うサービス、費用管理、運用体制を先に整理しておくと導入後もスムーズにAzureを使えます。
下準備を丁寧に進めて、Azureを効果的に活用しましょう。
Azureの基礎をしっかり積み上げていけば、将来的にITフリーランスエンジニアとしての選択肢も広がっていきます。
株式会社PE-BANKは、1989年創業の35年以上の歴史を持つITフリーランスエージェントです。1,000社以上の取引先企業との連携によって常時5,000件以上の案件を公開しており、全国展開による地方案件の豊富さも強みとしています。
最大の特徴は、独自の「共同受注方式」によるマージン率の透明性と低さです。手数料は10%〜15%と業界トップクラスの低水準(高還元)であり、継続期間に応じてさらに優遇されるため、同一条件の案件でも「手取り額」が最大化されます。
所属エンジニアの平均年収は935万円(※)に達しています。ITフリーランスとして、案件を探している方は、PE-BANKにご相談ください。
この記事をシェア
関連記事
