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ITエンジニアに興味がありますか?
「プログラマー」といえばかっこいい響きがする、時代の最先端を行く職業。なんだか給料も良さそうで、興味が湧くのも当然でしょう。
でも、わからないことだらけでもありますよね。
まったくの未経験でも大丈夫なの?専門的な勉強をまったくしていない状態でも本当に働けるの?フリーでも働けるの?年齢制限はないの?勉強の仕方は?
ここでは、このような未経験のITエンジニアが抱く素朴な疑問を解明したいと思います。
未経験でもITエンジニアになることは可能か?
結論からいえば、可能です。コンピューターの基礎知識に欠けるような人材でも、さらに新卒でなくても採用してくれる会社はたくさんあります。
IPAが調査発表したIT人材白書2017によると、「大学などで実践的な教育を受けた新卒IT人材を積極的に採用しているのかどうか」という質問に対して70%近くの企業が「特にこだわっていない」と回答しています。企業側としては経験の有無を重視していないのです。
なぜでしょうか?
その理由は次の2つです。
未経験でもITエンジニアになれる理由その1――現在ITエンジニアの数が圧倒的に不足しているから
IT業界では、エンジニア不足が深刻な問題になっています。このままでは2030年には78.9万人も不足すると言われています。そういった状況なので、未経験者であっても採用される可能性は十分あるのです。
未経験でもITエンジニアになれる理由その2――企業の環境が、未経験を受け入れられる体制になっているから
もちろん未経験である分、熱心に勉強する・円滑なコミュニケーションを取るといった努力は必要ですが、未経験という理由だけで受け入れられないということはありません。実際、未経験者の応募OKの求人は存在します。若手育成に積極的だったり、OJTの環境が整備されていたりと、じっくり育ててくれる企業を探してみましょう。自社スクールでの研修を用意している企業なら、未経験でも採用してくれる可能性はより高いと言えます。
年齢的に制限はあるのか?
年齢別に状況を見ていきましょう。
20代――特に問題なし
企業側としては、育成して活躍してもらうことで採算が取れます。したがって働く意思があれば未経験でも就職することは可能です。
30代――可能性は低くなるが不可能ではない
30代で厳しくなってくる根拠の一つに「プログラミングスクールの年齢制限」があります。就職が決まると未経験者コースを受講する場合がありますが、30歳以上は割高になるところが多いからです。そのため企業の授業料負担が増えるので、30歳以上は採用を見送るケースが次第に増えてきます。
40代――前職の経験が活かせない限りかなり厳しい
この年齢でしかも未経験な状態となると、育成したとしても会社として使える期間がかなり短くなります。また40歳以降の学習能力の低下などを考えても、新しい技術の習得はかなり難しいです。その点を考えると、40歳という年齢では絶対に不可能ということはないけれども、かなり厳しいと言えます。
年齢の高い人材を起用すればするほど、企業側は採算を取れる可能性が小さくなっていくわけです。しかし、あなたにそれを補える特質があり、それをしっかりアピールできれば、年齢に関わらずITエンジニアになれる可能性はあると言えるでしょう。
どのような勉強をして準備すればいいのか?
では未経験の人がITエンジニアになるためには、採用試験までにどのような準備をすればよいのでしょうか。
プログラミングの勉強
未経験から始められるとはいえ、プログラミングは勉強をしておきましょう。どんなことでも修行期間は必要です。もちろん時間の許す限りで構いませんが、できるだけたくさんプログラミングを中心としたIT技術に触れておくことで仕事がスムーズに開始できますし、採用試験で語るネタなども見つけやすくなるのです。
業界の勉強
IT業界の話題は、インターネット上に溢れています。それらを読み、業界の歴史や動向を理解しておきましょう。入社後も、「あ、こういう意図で、この仕事をさせられているんだな……」とか「こういう理由で指示されているのか」など、自分が与えられた業務の本質がわかることで、期待されている成果を出しやすくなります。
未経験からフリーランスとして活動するという選択肢について
フリーならば仕事をしやすい時に、しやすい場所でできます。やりたい仕事を選べますし、誰かの顔色を伺ったり、おべんちゃらを使う必要もありません。また会社に中間マージンを取られない分、収入も高くなります。
しかし残念ながら、未経験からいきなりフリーランスとして仕事を受注できる可能性はほぼゼロと言っていいでしょう。
ITエンジニアは技術職であり、一定の知識・スキルが必要だからです。独学でも専門技術を身につけることは不可能とは言いませんが、実務経験のないあなたを信頼して仕事を発注してくれるクライアントを見つけることは難しいです。
逆に考えれば、実務経験があればフリーランスとして働ける可能性が出てきます。
つまり入社して数年間経験を積めば、フリーランスとして活動していける道も十分見えてくるのです。コツは、企業にいる間も常にフリーランスになることを見据えながら働くこと。「自分がフリーランスだったら、どのように対処するだろう」とか「相場はこれくらいか……」など、アンテナを張った状態で働くことで、気づきも多く得られ、その分独り立ちできる日も近くなるでしょう。
まとめ
早速プログラミングと業界の勉強をはじめよう
ITエンジニアは、現在かなり不足している状況にあります。そのため、これまで評判が悪かったエンジニアの労働環境も、徐々に改善されつつあります。少しでも興味があるならば、上記の事前準備に着手する計画を立ててみてはいかがでしょうか。