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将来に対して漠然とした不安がありませんか?
キャリアについてのイメージがわかない
特に本気で取り組みたいことが見つかっていない
転職すべきではないか
ITエンジニアはどちらかというと孤独な作業が多いので、そのような不安を一人で抱えてしまいがちかもしれません。しかし仕事に支障が出てしまうほどに深刻なレベルで考え込んでしまうのは問題です。考えれば考えるほど不安は強くなる一方です。
今回は、そうした不安を消すために役立つ考えや行動を3つご紹介します。
将来への不安が消える考え方と行動
では、将来の不安を消す行動について考えていきましょう。
ITエンジニアが将来の不安を消す方法その1――一般的なITエンジニアのキャリアパスについてしっかり把握する
あなたが不安なのは、IT企業における一般的なキャリアの流れが正確に理解できていないせいかもしれません。
よくわかっていない状態であれば、当然自分が目指す方向も見つからず不安になるのです。一般的なキャリアの流れを一度おさらいしておき、それから、あなたの勤めている企業の流れを考えておくといいでしょう。
一般企業におけるキャリアパスは、まずプログラマーというポジションから出発し、それからシステムエンジニアに進みます。それからプロジェクトリーダーとなって、チームをまとめるようになります。ここまでが大体〝プレイヤー〟としてのキャリアです。
そこから〝管理職〟へ進んでいきます。具体的にはITコンサルタントとなってビジネスサイドの面での助言を行う道や、プロジェクトの統括するプロジェクトマネージャーになっていく道があります。
もちろん、管理職方面に進まない道もあります。職人としてひとつの道を目指すスペシャリストとなっていく道です。
ITエンジニアが将来の不安を消す方法その2――「ニーズ」から自分の道筋を絞る
あなたがわずかにでも進む可能性があるキャリアの流れをすべて把握したら、その上で、自分のプランを決めていきましょう。
では、具体的に、どのようにキャリアプランを立てれば良いのでしょうか。
それはあなたの過去の様々な仕事を振り返ってみることです。学生時代のことでも大丈夫です。あなたが取り組んだ労力に対して、想像以上に成果が出た経験を探してみましょう。自分ではそれほど本気を出したつもりもないのに、妙に褒められて恐縮してしまったとか、自分は少し退屈だからなんとなく手伝ったような仕事が、大変感謝されてびっくりしたとか、そういったことです。
もしかするとあなたとしては本気を出していない分、むしろ褒めてくれた人に悪気を感じただけかもしれません。しかし実は、それはあなたがズルというわけでは決してなく、その分野を得意だった可能性もあるのです。でもその時は「別にやりたくない」と思ってその道に進まなかったかもしれませんが、再度「ニーズ」があるそのジャンルに進む道を探ってみましょう。
成果が簡単に出ると、面白味はあとから感じてくるものです。成果が出る道に進むことは、あなたにとってだけでなく、会社や社会にとっても素晴らしいことなのです。
ITエンジニアが将来の不安を消す方法その3――「キャリアドリフト」という考え方もある
目標をしっかり立てて、そのために一歩一歩地道に進んでいくこと…。実は、それが絶対的に正しいわけではありません。「とりあえず目の前の仕事に全力を注ぎ、積極的に状況に流されながら人生を送る。あとは風任せ」という考え方もあるのです。
これは「キャリアドリフト」と呼ばれる考え方です。
ドリフトとは「漂流」の意味。目標設定と管理をベースとした主体的な人生設計を立てるのではなく、あえて詳細に道筋を決めずに流れに身を任せるという、新発想のキャリアデザイン手法です。生活が目標や夢で窮屈になり過ぎず、偶然の出会いや予期せぬ出来事を柔軟に受け止められるようになります。
特にめまぐるしく進化が続いているIT業界では、少し先の未来さえ正確に予測することが困難です。意外と将来のキャリアをはっきりと決めない人の方が、上手く立ち回れる可能性があります。
是非とも興味を持ったら、「キャリアドリフト」という考えについて研究してみましょう。
まとめ――ITエンジニアは将来の不安が生じやすい
現在、IT業界ほどめまぐるしく変化が続いている業界はないと言えます。それゆえ先の予測が難しい業界なのです。
不確かな予測を前提にして明確なキャリアプランを立てることはできません。だからこそ、多くのITエンジニアが将来の不安を感じているのでしょう。世の中のニーズを主体にして自分の進む道を考え、それとあなたのやりたいことを混在させていくことが賢明な将来設計と言えます。