SQLの主な資格とは?資格取得のメリットやポイントも解説

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データドリブンな意思決定がビジネスの成功を左右する現代において、データベースを操作するための標準的な言語であるSQLは重要な役割を果たしています。SQLの資格は、SQLのスキルを証明する方法として注目を集めており、バックエンドエンジニアだけでなく、分析やマネジメントの担当者なら取得を検討してもいいかもしれません。

本記事では、SQLの主要な資格について詳しく解説します。資格取得のメリットや、効率的に学習するためのポイントも解説しますので、SQLの資格取得を目指す方は、ぜひ参考にしてください。

SQLとはRDBMS(リレーショナルデータベース管理システムRDBMS)で使用される標準的な言語

SQLの主な資格とは?資格取得のメリットやポイントも解説

SQL(Structured Query Language)は、RDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)で使用される標準的な言語です。データベースに格納されたデータの検索、挿入、更新、削除などの操作を行えます。

SQLは、1970年代にIBMの研究者によって開発されました。その後、ANSI(米国国家規格協会)によってSQLの標準規格が定められ、現在ではISO(国際標準化機構)によっても標準規格が管理されています。

SQLは、シンプルで直感的な文法が特徴で、初心者でも比較的簡単に習得ができます。また、ほとんどのRDBMSでサポートされているため、データベースの種類を問わずに利用可能な汎用性の高い言語です。

さらに現在は、Webアプリケーションやビジネスシステムの開発、データ分析など、さまざまな分野で活用されています。特に、大量のデータを扱うビッグデータ処理においては、SQLによるデータ操作が不可欠です。そのため今後もデータベースを扱うエンジニアにとって、SQLは重要な言語のひとつであると考えられます。

SQLのおすすめ資格5選

SQLに関連する資格は、データベースを提供するベンダーや任意団体が提供しています。以下がおすすめのSQL関連資格です。

ORACLE MASTER(オラクルマスター)

ORACLE MASTER(オラクルマスター)は、Oracle Databaseに特化しており、データベースの設計、開発、管理に関する専門知識と技術を問う資格です。Bronze、Silver、Gold、Platinumの4つのレベルがあり、この順にレベルが高くなります。Silverの試験範囲には、データベースの運用管理で必要になる基本的なSQLが含まれています。

Oracle Databaseは、大規模システムで広く採用されているため、市場価値の高い資格です。また、ベンダーが提供する公式の資格であるため、資格の信頼性や認知度が高い点も魅力といえます。

この資格取得によって、Oracle Databaseのスペシャリストとしての能力を証明でき、キャリアアップやスキルアップに大きく役立ちます。

オープンソースデータベース技術者認定資格(OSS-DB技術者認定資格)

オープンソースデータベース技術者認定資格(OSS-DB技術者認定資格)は、LinuC(リナック)の提供元として知られる、NPO法人LPI-Japanが主催する資格試験です。Silver、Goldの2つのレベルがあり、RDBMSとSQLに関する知識やオープンソースのデータベースを扱うための基礎知識から、運用・管理、パフォーマンスチューニングなど、実践的な技術を幅広くカバーしています。

オープンソースのデータベースは、低コストで高機能なシステムを構築できるため、人気が高まっています。特にクラウド型のオープンソースのデータベース活用が進んでいるため、本資格の重要性はより高まっていくでしょう。

データベーススペシャリスト試験

データベーススペシャリスト試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が運営している、データベース全般に関する知識と技術を問う資格試験です。特定のデータベースに依存しない、汎用的なデータベーススキルを扱っている点が特徴です。出題範囲はデータベース設計、データモデリング、SQL、トランザクション管理、バックアップとリカバリーなど、幅広い知識が問われます。

また本試験は、経済産業省が定めたITスキル標準(ITSS)に準拠した国家資格です。そのため難易度は高めですが、本資格によってバックエンドエンジニアとしての高い技量を証明できます。将来のキャリアの選択肢を広げたいバックエンドエンジニアにとって、おすすめの資格です。

MySQL 8.0 Database Administrator

MySQL 8.0 Database Administratorは、Oracle社が運営するベンダー公式の資格試験で、オープンソースのデータベースであるMySQLを対象としています。出題範囲はMySQLのインストール、設定、バックアップ、リカバリーなど、運用管理に必要な知識と技術が問われます。

MySQLは、Webアプリケーションやクラウドサービスのバックエンドで広く利用されているため、MySQL 8.0 Database Administratorの需要は高いといえるでしょう。また、本資格は、MySQLのバージョン8.0に対応しているため、最新の機能や性能改善についての知識も習得できます。

本資格を取得することで、MySQLを使用する現場で技術力を認められ、重要なポジションを任される可能性が高まります。

Azure Database Administrator Associate

Azure Database Administrator Associateは、Microsoftのクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」上で提供されるデータベースサービスの管理に関する資格です。Azure SQL DatabaseやAzure Database for PostgreSQLなど、Azureで利用可能なデータベースサービスを対象としています。

具体的にはAzureにおけるデータベースのプロビジョニング、セキュリティ、可用性、パフォーマンス管理など、クラウドならではの技術が出題対象です。

クラウド環境でデータベースを運用する企業が増えてきていますが、そのためには自社運用のデータベース管理とは異なる考え方や技術が必要です。そんな中でAzure Database Administrator Associateは、クラウド時代に適したデータベーススキルを証明する資格として、注目度が高まっています。

クラウドデータベースのエキスパートを目指すなら、本資格の取得がおすすめです。

SQLの資格を取得する主なメリット

SQLの資格を取得すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、主なメリットを3つ紹介します。

データベースに関する体系的な知識を身につけられる

SQLの資格を取得するメリットは、資格の学習を通じて、データベース設計、SQL文の記述、性能チューニングなど、体系的な知識を身につけられることです。
SQLの資格を取得するには、データベースに関する幅広い知識が求められます。身につけた知識は、バックエンドエンジニアとしてのスキルアップにつながっていくでしょう。

就職や転職活動の際にアピールできる

就職や転職活動時の大きなアピールポイントになることも、SQLの資格取得のメリットです。
企業側は、資格保有者を即戦力として評価する傾向があるため、採用面接などで有利に働きます。特に経験の浅いエンジニアにとって、資格は実力を証明する有効な手段といえるため、積極的に取得を目指しましょう。

年収アップにつながる可能性がある

SQLの資格を取得すると、年収アップにつながる可能性があることもメリットです。
実際に、資格保有者の平均年収は非保有者と比べて高い傾向にあります。これは、資格取得によるスキル向上と転職市場での評価向上によって、市場価値が高まるためです。そのためキャリアアップを目指すエンジニアにとって、資格取得は有効な手段のひとつといえます。

SQLの資格を取得する際のポイント

効率的かつ効果的にSQLの資格を取得するには、いくつかの重要なポイントがあります。以下のポイントを踏まえて学習を進めましょう。

費用対効果の高い資格を優先する

SQLの資格を取得する際には、自分のキャリアプランに合わせて、市場価値の高い資格を選ぶ取捨選択が重要です。
資格によって、取得に必要な費用や難易度が大きく異なります。限られたリソースの中で資格取得を目指すなら、費用対効果の高い資格を優先するのが賢明です。

自分に合ったレベルの試験を選ぶ

SQLの資格取得する前には、自分の現在のスキルレベルを冷静に捉え、適切な難易度の試験を選ぶ判断が必要です。

SQLの資格試験は、初級から上級まで、さまざまなレベルが用意されています。無理な目標設定は、かえって学習意欲を削ぐおそれがあります。まずは合格可能なレベルの試験から挑戦し、徐々にステップアップするのが得策でしょう。

過去問題などを使い効率的な学習を進める

資格試験に合格するには、効率的な学習が欠かせません。学習計画を立て、短期間で集中的に学習を進めることが重要です。公式のテキストや問題集を活用し、過去問題などで出題傾向を確認する準備も効果的です。

また、オンラインの学習サービスやコミュニティの活用によって、最新の試験情報を入手できます。こういった効率的な学習により、合格への近道を見出せます。

SQLを扱うバックエンドエンジニアとは?

SQLを日常的に扱う職種のひとつが、バックエンドエンジニアです。システムの基幹を扱う重要な職種ですが、具体的な役割や今後の将来性について、説明します。

バックエンドエンジニアの役割

バックエンドエンジニアは、データベースやサーバー構築などの、システムの基盤となる部分を担う専門職です。SQLを用いたデータベース操作では、データの可用性、整合性、機密性の確保が求められます。

業務システムやWebサービスなど、あらゆるシステムにデータベースが必要不可欠です。そのため幅広い分野でバックエンドエンジニアの需要があり、ITエンジニアの中でも重要な役割を担っているといえます。

バックエンドエンジニアの将来性

ビッグデータ時代を迎え、データの活用がビジネスの成否を左右するため、バックエンドエンジニアの需要はさらに高まると予想されます。しかしニーズの高まりに対して、人材の供給が追いついていないのが現状です。そこで正社員などの働き方を問わず優秀な人材は重宝され、リモートなど自由度の高い働き方ができる案件も増えています。高度な技術力があれば、報酬も高くなる傾向にあります。

SQLの資格を取ってフリーランスで働こう

SQLは、データベースを扱うエンジニアにとって必須の言語です。資格を取得することで、技術力が向上し、キャリアアップにもつながります。特に、SQLの資格を取得することで、バックエンドエンジニアとしての活躍の幅が広がります。みずからの技術力を武器に、自由な働き方を実現できるでしょう。

「PE-BANK」は、フリーランスをサポートするエージェントとして、本来の仕事に注力できるよう、案件の提案から事務作業まで一括して請け負います。フリーランスバックエンドエンジニアという働き方に興味がある方は、PE-BANKにご相談ください。

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